室田瑞希、卒業 | みりいどのブログ

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 室田瑞希がアンジュルム及びハロー!プロジェクトを卒業しました。

 卒業公演は15:30開演・17:30終演。結果的にはコロナウイルス禍により無観客公演の配信という形でのファンへの提供となりました。仕方ないこと…とは言え、悔しい最期となりました。無観客公演での卒業の他、他のメンバーの卒業公演を発表後に繰り延べさせたことも初めてでした。

 最終公演での瑞希は、泣き虫には封印し、笑顔のままで立派にステージを務めました。卒業セレモニーも設定され、アンジュルムメンバーへの一方通行ではありますが手紙の読み上げの形でメッセージを伝えました。ラストソングは「友よ!」。「ナミダイロノケツイ」でのラストを求める向きもありましたが、最近の定番曲でしっかり押さえました。



 ああ、旅立って行きましたねー…。

 2010年から2011年にかけてのハロプロエッグ→ハロプロ研修生への体制変更後、2012年になり研修生で最初に出来たオシが14期の植村あかり、次が15期の室田瑞希でした。二人はパッとわかる綺麗さ、可愛さを備え、新しい時代の到来を期待させるに十分な人材でした。その後程なく、彼女達それぞれの同期の小数賀芙由香・岡村里星も好きになりました。彼女達もより地味ながら別の魅力を備えていました。

 2012年秋。それまで研修生の帯同を受け入れていなかったモーニングの初の帯同メンバーに金子りえとともに選ばれました。瑞希は、お披露目から半年を経ておらず、抜擢と言ってよいと思います。

 彼女達2人は鞘師里保・佐藤優樹が演じるララピピバックダンサーを、公演により言わばダブルキャストの形で担いました。りつ子…はまあともかく、瑞希のその愛らしさは実にモーニングのメンバーに遜色ないもので、専ヲタの比率が高くエッグ・研修生に関心がない、あるいは忌避する態度をとっていたモーニングのファンを振り向かせる重要な役割を担ったと考えています。そしてそれが伝播してゆき、ハローの接触ビジネスメインへの転換と2014-2015年の研修生大量昇格に繋がった。これは言い過ぎでしょうか。

 同じことを裏から言うことになりますが、彼女の加入は研修生史的には2013-2014年にピークを迎える第二次黄金時代の前夜にあたる時期。瑞希はその時代を作る最も重要なメンバーでした。

 ララピピの他、Youtube配信され後にDVD化もされた「ハロプロ研修生密着 2013年冬」でのつんくからの非常な高評価。当時の研修生帯同の最上位格だった℃-uteへの帯同も加賀楓とともに多かった印象があります。

 器用でもありましたし、入ったタイミングが先輩研修生が少ない、また昇格直後だったりで、かなり早いうちから田辺奈菜美を除いて無双の状態になっていました。正直、その頃は尊大さを感じることが何度もありました。この状況はそれ程経たないうちに、ポテンシャルの大きいモーニング11期・12期落選者からの採用者を中心とする研修生の成長により、本人としては脅かされるように感じていたのだろうな。孤独でもあったのではないかな。「ハロプロ研修生密着 2013年冬」の大泣き、2014実力診断での段原瑠々のGP獲得、そして2014夏ハロ序盤の欠場事件 —やはりあれは事件だよな— の頃がその時期だったと見ます。夏ハロ欠場…事件、だったとして、それは田辺奈菜美の離脱とともに研修生出身者を中心とするユニット多数の立ち上げに大きく影響を及ぼしたと考えます。

 研修生時代の彼女はかようにその重要な場所で現れていて、今のハローの編成に大きな影響を及ぼしています。

 アンジュルム加入後は瑞希を追いきれなくなったので、私が語るのは研修生時代の話ばかりになってしまいます。その後で印象深いのは「大器晩成」での爆発的なパフォーマンス。また、一時期アンジュで笠原桃奈に完全に譲っていた私の注目を昨夏ハロあたりから奪い返してもいました。何か良かったんだろう? 何か良かったんだよな。でも今日卒業をしたということを考えると、あの頃に何か心境の変化があったのかもしれません。

 2017夏ハロのDVDマガジンだったでしょうか、ゲーム中に加賀楓とアイドルの寿命に関して考え方の違いを話していたのは。あまり注目する人はいませんが、あれは何かに繋がるのでしょうか。



 彼女は今後芸能活動をするんですか? あの生来の笑い顔は大きな武器だとは思いますし「成りきれる」能力も向いているとは思いますが、「メンタルが弱い子」という評価を聞いたり、研修生時代の(まあ私の解釈だけかもしれませんが)不安定さを考えるときつぱり退いた方がよいのかもとも考えてしまいます。まだ若いとは言え、今は無理のない生き方を選んでみてはいかがかな?、と思います。

 彼女の公式ニックネームは「むろたん」。ですが、私はかなり早い時期から「瑞希」呼びでした。



 瑞希、卒業おめでとう。これまで、ありがとう。まずは休んで、そしてこれからもずっと元気で頑張ってください。遠くから応援しています。