昨日の夕方に突然タッカー・カールソンのプーチンとインタビューがアメリカ東海岸6時に放送されると知って衝撃を受けました!

 

今日は日本では余り知られていないであろうタッカー・カールソンについて、自分の見解を交えて少し書きたいと思います。彼について知ることは、ここ20数年のアメリカ、アメリカメディアについて知ることでもあります。

 

アメリカでは2009年、黒人初の大統領オバマ誕生。当時は、今まで抑圧されてきたマイノリティー人種にもっとチャンスを、平等で差別のない社会を、そのために低所得者や低学歴の人々にサポートをといった左翼的ムーブメントが盛んでした。そして、2016年、保守党からトランプ大統領当選。えー、あの野蛮で、態度が悪い、怪しい過去・実態のトランプが大統領に?世の中どうなってるの?みたいなショックが走りました。もともと左翼的なメッセージ性を持った主なメディアはトランプを常に非難。彼の政策、言動、彼のなにもかもをメディアは否定し、トランプは非社会的な存在だとアピールしてきました。メディアは民主党団体支援の場合がほぼだからです。メディアはどんどん左翼的なメッセージのニュースを流し続けました。アメリカは奴隷社会から成り立った、白人は黒人に謝罪し黒人にもっとよい待遇やチャンスを与えなくてはいけない、アメリカはもっと様々な人種が平等に入り混じった社会を創っていくべきだ、女性だって男性と平等のチャンスが与えられるべきだ、貧しい国からの移民はどんどん受け入れるべきだ、地球温暖化で世界は滅びる前に何かしなくてはいけない、などのメッセージが主で、そういった意見を懐疑、批判、再検討しようというメッセージ(保守的・トランプ的なアイディア)は悪と報道してきました。

 

2020年、ぎりぎりの線で民主党バイデン大統領が当選。メディアはこれを喜びトランプを憐れみました。しかし、その後、民主的、左翼的なポリシーの基で進んできたここ数年、アメリカでは驚異の移民問題(仕事も行く場所もない移民で国が溢れ、アメリカ国民へのケアを縮小し税金から移民を支援する資金をつぎ込むもそれも足りず)、急激な治安悪化、インフレーション、過剰なマイノリティー擁護(白人は悪い、黒人は可哀そうといった観念から)において益々人種間に溝ができ、実際にテレビで見るバイデンは全く頼りない、といった状態を国民は直視してきました。しかし、メディアはこういった状態を殆ど放送せず隠そうとし、コロナで世界が混乱している時も、メディアは、自粛強制とワクチンの重要性を統一し訴えかけ、それを疑問視する声は一切切り捨てました。

 

こうして国民はどんどんメディアに不信感を募らせたのです。

 

国民はテレビが放送することをどんどん信用しなくなりました。そんな中、タッカー・カールソンはフォックスニュースで一般メディアとは全く違う見解、意見を訴えてきました。オバマ・バイデン政策の批判、マイノリティ擁護による悪影響、トランプ非難に執着しているメディアの批判、地球温暖化対策の矛盾、政府やメディアは我々を裏切っていること、などなどを、根拠を持って分かりやすく長年報じてきました。一般的な意見に反する彼はたくさんの敵を作ってきました。彼を、愚か者の人種差別者と言い切り、地球温暖化を信じない危険人物、世間に悪影響を及ぼす人間として、長年彼は批評されていました。しかし、フォックスニュースは、もとから保守派のチャンネルであった為(トランプ派)彼は長年そこでは人気キャスターを務めていたのですが、去年突然理由も分からずにフォックスを首にされ、彼のファンにショックを与えました。彼の解雇はますます国民にメディア不信を植え付けたのです。

 

カールソンはフォックスに解雇されたことを自分に訪れたチャンスだと理解し、フリーで報道を始めました。私も彼のチャンネルのファンでした。最近では、カナダ社会の左翼ポリシーによる落胆、メディア規制についてや、化石燃料について政府やメディアが流している嘘の情報や、バッシングされ悪者扱いされている人物の実態について、報道していたのを覚えています。カールソンは世界各国がウクライナ支援を行うことに初めから懐疑的で、世界支援が帰って問題を悪化させ、世界を益々混乱に追い込んでいると訴えていました。きっと、こういった彼の背景もあって、プーチンは彼とのインタビューを受け入れたのでしょう。

 

昨日、カールソンとプーチンとのインタビューの情報が報道された後、ヒラリー・クリントンは、激怒、彼を愚か者、非国民、彼のような悪人が悪人プーチンと話して何になるのか、のようなことを言っていました。EUの幹部はカールソンの今後の渡航を規制せよ、などとも訴えていたそうです。

 

そうであっても、私を含むたくさんの人々は、プーチンの意見を聞いてみたいと思っています。私もプーチンには全く賛成はできませんが、彼の意見を知らなくては、人々はどうすることもできず政府・一般メディアのメッセージだけを信じろと言われているようなものです。例えプーチンに賛成、理解できなかったとしても、人々は彼の意見を知る権利はあります。

 

実際、私は、昨日のインタビューを聞いて、戦争を早期に終了したいという彼の意向が伺えました。このインタビューをもとに、世界のリーダーが賢く対応し、早くこの戦争を終わらせてほしいと願うばかりです。