本当に遅ればせながらなんではありますが、
やっとレンタルで見ました。

「アヒルと鴨のコインロッカー」です。

邦画に素晴らしい作品があふれているのは
じゅうぶん分かってはいるんですが、
すっごく期待してやってる劇場さがして見に行っても
結局なんだかなあ~、、だったり、
レンタルで借りて来ても
なぜか最近はとかく役者さんの演技がナチュラル過ぎて
セリフがボソボソと良く聞こえなくて
仕方なくテレビの音量上げまくったりしなきゃなんなくて、
途中トイレに立つのに一時停止したとたんに
普通のテレビ番組が爆音で流れてうわ~なんつって
飛び上がったり、、、。

まああんまし関係ありませんが
そんなこんなで後回しになってしまいがちなのです
ホントごめんなさい。

で、やっと見たアヒルと鴨のコインロッカー、、。

ボクは好きですこの映画。

舞台が仙台なんですよね。
最近だとゴールデンスランバーも仙台だったし、
映画を撮りやすい何かがあったりするんでしょうかねきっと。

季節が初夏なのが良かった。
これがもし晩秋とかだと
きっとだいぶ違った作品になっていたような気がします。
観客の目にずっと初夏の緑が映し出される事によって、
この切ないストーリーが結局爽やかさに変わってゆく
大切な演出のひとつだったようにボクは感じました。

それからBGMがぜんぶ木管アンサンブルなのがまた良かった。
金管奏者を生業としているボクにとっては
複雑な心境ではありますが、
この作品に木管アンサンブル特有の
深い川に流れる丸い水のようなサウンドは
素晴らしく合っていた思います。

この作品のテーマ曲となったボブディランの唄声と
作品全体に流れるBGMの木管アンサンブル。
一貫して電子音とかエッジの立った金属音が全くない
このサウンドトラックも、
作品の重要なテーマのひとつのようにボクは思います。

これは劇場で見たかったなー。

音楽家ときどき猟師