ブランクスの話 後編 | 平林総合研究所

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「大人の自由研究」のお時間です。
ビッグバスを釣る為に必要な事を純粋に追い求める・・・。
それが唯一の研究テーマ!!
さてさて、今日は一体どうなる事やら・・・・。

 

※前回までのあらすじパンダ

ブログ炎上を恐れて尖り切れずにマイルドな内容に

終始した前回、

「今回こそは俺のコスモ的なヤツがアレするぜっ!!」

男は静かに闘志(コスモ)を燃やすのでした。

・・・・・・・・・・・・。

何なんだっ、この中二レベルのあらすじはっ( ̄□ ̄;)!!

 

 

今回はブランクスのお話の後編です。虹

 

今日はアメリカ製ブランクスの一体どんな部分に魅力を感じて

 

終わりの無い世界に引き込まれていったのか?

 

そんなところからお話したいと思います。晴れ

 

それは今から15年くらい前の事です。カメ

 

私はハードベイト用の低弾性カーボンロッドを探していました。

 

でも、納得出来るロッドがなかなか見付かりませんでした。ガーン

 

ハードベイトに評判のグラスロッドや低弾性カーボンロッドを

 

色々と試しましたが結局、納得いくものは見付かりませんでした。

 

そんなある日、当時の外回りの仕事も程々に、上野のサンスイさん

 

を散策していると見慣れないロッドが並んでいました。目

 

 

それがQUANTLM社の初代KVDシグネチャーシリーズでした。キラキラ

 

正直、ピンとこないブランクスもありましたが、このKVDC665Mには

 

衝撃を受けました。雷

 

強めのバッド部としなやかに入るティップからベリー部。ラブラブ!

 

こんなブランクスもあるんだと店内で鼻息を荒くしながら小一時間

 

ロッドを曲げ続けていたのを覚えています。

 

ただの変質者ですよね、それ( ̄□ ̄;)!!

 

しかも新品で2万円を楽に切る低価格。笑い泣き

 

即買いして帰宅ラッシュの常磐線の中で一人ロッドを握り、

 

はぁはぁ言っていたとか言っていなかったとか・・・・・・・・。

 

駅員さん、この人変なんです~( ̄□ ̄;)!!

 

高いキャスト精度と確実なフッキング性能、そしてしっかり曲げて確実に

 

バスを取り込めるテーパーのバランスは秀逸の一言。キラキラ

 

小型のトップウォータールアーからジャークベイト、ハーフオンスの

 

スピナーベイトまで完璧に使いこなす事が出来ました。虹

 

正直、ガイドはSICですらないし、高価なグラファイトを使用しているとも

 

思えませんが、テーパーのデザインでここまで出来るのかとショックを

 

受けたロッドでした。恋の矢

 

今でも使用頻度が最も高いお気に入りロッドですが、スレッドはバキバキで

 

トップガイドは飛ぶはで、ここ数年後釜を探していますが未だに見つかりません。

 

このロッドからは本当に色々な事を学びました。

 

ありがとうKVD。ラブラブ

 

現行のシグネチャーシリーズはネットで叩かれまくっているけど

 

俺は全く気にしないぜっ(笑)

 

そして・・・・・・・。

 

もしかしてアメリカにはもっともっと凄いブランクスがあるのでは?

 

そんな事を想いながら知らないロッドを見る度に胸を躍らせるのでした。

 

またグラスロッドでもショックな出来事がありました。しし座

 

それは利根川水系でのカバークランキングにハマっていた時の話です。

 

私はそれまで国内メーカーのグラスコンポジットロッドを使っていました。

 

キャスト精度が高く、とても使い易いロッドでしたが、弱点が一つだけ

 

ありました。目

 

それは50cmクラスのビッグフィッシュにダッシュされるとロッドで魚を

 

止められない事でした。パンダ

 

バッドからベリーにかけて結構硬いカーボンが入っているにも

 

関わらずです。ショック

 

瞬時にクラッチを切らないとラインブレイクするパターンですね。ガーン

 

ただ、基本的にレイダウンなどでのカバークランキングですので

 

オープンスペースに誘導してからでないとクラッチは切れません。

 

ただただラインを太くする以外に方法が見当たりませんでした。パンダ

 

そんな時に出会ったのがTD LTシリーズの7ftクランキングロッド

 

TL-701-1RB でした。虹

 

 

粘りのある肉厚なグラスコンポジットロッドでベリーからティップまでが

 

綺麗なベンドカーブを描くブランクスでした。ラブラブ!

 

そして事件は起こりました。波

 

このロッドのテストを兼ねて当時は近所だった根木名川(利根川水系)

 

でオカッパリを楽しんでいた時の事です。クローバー

 

季節は5月上旬、大雨の直後で川は増水して流れは速く、小さなポケット状

 

のバンクには反転流が出来ていました。台風

 

シャロークランクをショートレンジのピッチングで何度も通していると

 

偶然、ブリブリの50upがバイトしてきました。うお座

 

利根川水系とは思えない体高とプロポーション(恐らく半プリ)の

 

ビッグフィッシュに一気に沖側に走られました。馬

 

いつものグラスコンポジットロッドでは絶対に止められないダッシュを

 

このロッドはいとも簡単に止めました。黒猫

 

沖にダッシュされた瞬間は思いっきりブランクスを曲げて、粘りとトルクで

 

まるで押し戻される様にビッグフィッシュが戻ってくるのです。ラブラブ!

 

本当にショックでした。しし座

 

ロッドの粘り、トルクを言葉で表現するのはとても難しいのですが

 

この時、初めてそれを体感しました。いのしし

 

リック・クランが何故、長年に渡り初期の激古TDクランキングロッドを

 

振り続けていたのか・・・・・・・・・・。

 

その時、やっとその理由が分かった気がしました。目

 

他にもセントクロイのスピニングロッドなどもお話したかったのですが

 

長尺すぎるので、また別の機会に紹介したいと思います。ハチ

 

 

自分で手にしたアメリカのブランクスは、まだほんの一部です。

 

ご紹介したロッドの感想もあくまで私の主観です。晴れ

 

また、体格、筋力、握力、関節の可動域や好みなどは個人差が

 

あるので、何がベストかも当然異なると思います。クローバー

 

例えば国内外で人気の某アメリカンロッドは正直、何が良いのか

 

私には全く理解できません(笑)

 

そう。あなたのベストはあなたにしか見付ける事が出来ません。

 

最高のブランクスを探そうじゃありませんか!!

 

今日が長い旅路の始まりです。虹