今回も、無駄にツイートから貼り付けていこうと思います。
20回に一回くらい有益な事を呟やいているはずなので、フォローはウェルカムですよ。
あ、フォローはちゃんと返してますんでご安心くだされ。
ひらいしんぷろ@hiraishinproよしよし。成田で通関許可。明日には本当に着くな!長旅お疲れ様ディストーションよ。
2021年09月20日 13:20
ちなみに、例のブラジルのメーカーが作ってるディストーション。
明日届きます!(祝)
(無事届きました)
正直なところ、MBTプリアンプさんに頼んでるやつの方が先に来るかなと思ってたけど、来なかったね。
もう送るからね!とは言ってもらってるんですけど。
まあ、それはそれとして。
今回はこれ!です。
これはですね。
仲間内で話している通称は"EVAの新型"
EVA電子さんのハイグレードスタビライザー3
今回も、めちゃくちゃ長いですよ。
先に書いておきますからね、警告文として。
効能をすっごく単純に言うと、
ローインピの信号をハイインピに変換するかつ、位相変換もやっちゃう機械です。
今回の記事は全部読まないと意味を成さないかもしれませんので、できれば全部読んでもらいたいですね。
紹介も使い方も、非常に短くしにくいエフェクターなんです。これ。
細かい理屈は書くと3記事分は使うので、分かりやすくざっくりと書いておきますね。
これ以上の理屈を知りたい方はEVA電子さんのブログでも読んでください。体系的に理解するにはあれを読むのが一番手っ取り早いです笑
さて、
まずは簡単にインピーダンスの説明から。
ほとんど全ての電池を使わないギターやベース(パッシブ)の信号はハイインピ(以下Hi-z)で出力されます。
そして、一般的なエフェクターやプリアンプはHi-zで入力を受けて、ローインピ(Lo-z)で出力します。
ではエフェクターが複数接続されてる時はどうなるか、
Gt→Hi-z→ペダル1→Lo-z→ペダル2→Lo-z………
という状態になります。
おかしい点がありますが、お気付きでしょうか。
一般的なエフェクターはHi-zで入力される設計を取るという事を踏まえて考えると、ペダル2は本来Hi-zの信号で入力されるように設計されているのに、Lo-zで入力されています。
これ、一応むかーしむかしからの楽器業界の信号インピーダンスにおける格言というかセオリーで
ハイ受けロー出しが基本
みたいな言い回しがあるんですけど、
たしかにこれならひどい音痩せとか変なトラブルは起こしにくいよねってので事実であるのはその通りだと思います。
(ハイ受けローだしについてもググればいろんな情報があるのですが、EVA電子さんのブログを読んだ後にそれらを読むことをオススメします。)
それなら問題ないっしょー?何言ってんの?これオカルト機材なの?バカなの?と思う方もいるかもしれませんが。
やった事ある人なら分かるんですけど、
ギターを直接繋げてアンプに突っ込むとハリがあって綺麗にかかるのに、
エフェクターボードだとなんか音が悪い。
ドライブもディレイもコーラスもコンプも全部共通します。
これ実は各ペダルの入出力インピーダンスのアンマッチがかなり悪さしてます。
基本的に一度エフェクターを通った音はLo-zに変換されます。
で、その次のエフェクターにも当然Lo-zで入力されてそのままLo-zで出力されていきます。
つまり、先に書いたように9割方のストンプタイプのエフェクターはHi-zで入力される設計ですから、
各ペダルの入力段で信号インピーダンスは毎回想定のものとは違う、つまりアンマッチな状態で入力されがちなんですよね。
平たく言えば、オンになってるペダルの数だけそれはそれで音が濁っている、と。
で、ボードの音をインプットで受けて出力するアンプ。
こちらも入力口であるinputはHi-zで接続される前提で設計されているものがほとんどです。
さて、この機械のメインの役割はとりあえずLo-zに変換された信号をHi-zに再度変換するわけですが、それ以外にもいろいろと入ってる様です。
多分、技術者でもなければ分かりません笑
結局のところ、本気でマッチングさせるなら接続している2段目以降の全てのエフェクターをロー受けロー出しに改造するということになるんですが、はっきり言ってかなり現実的ではありませんね。
一度そこまでやってしまうとその後も買うたびに改造しなくてはいけなくなりますし。
なので、アンプ直前に置くだけでかなり分かりやすく効果が出るこの新型はすごいんですね。
EVA電子さんに相談した時もボードの数箇所やったくらいじゃ思ったより効果はないと言っていました。
ちなみに、この新型はHi-z入力なのこLo-z入力なのか切り替えるスイッチがちゃんと付いています。
それじゃあ、効果の体感については、あくまで一人のプレイヤーとして書きますね。
ここまで書いてやっと音に対する効果に触れられます苦笑
エフェクターボードのどこで使うかでまた効果の強さが変わるのですが、"一番大好きなアンプの入力の直前"で使用している状態でレビューします。
私はケンパーやAxeを持ってませんからバランス接続をまずやらないので、フツーのエフェクター達にフツーのケーブルで混ぜて使っている環境です。
まず体感として、一番はじめに感じたのが
空間系、モジュレーション系のかかりがかなり良くなります。
例えば、ディレイの設定がそのままだと深くかかりすぎたように感じますね。チョーキングやビブラートで起こるピッチのうねりがそのまんまハッキリとわかるようになったりします。
そして、全てのエフェクターのノブの位置が変わります。
そのままだと歪み過ぎ、濃過ぎる等々今までの設定より少しマイルドになります。
で、今までは気付かないようなノブの効き方に気付きますね。あ、こういう動きなんだ本当は。みたいなね。
マッドプロフェッサーのSweet Honeyのトーンみたいなノブの位置はかなり変わりました。そのままの設定だと新型かけた途端にハイが出過ぎたので。
音色に関しては単純に音にハリが出てきて、アンプに今までかけてあった毛布を取ったようなダイレクト感が出てきます。
これのおかげでモジュレーションのかかりや空間のかかりが良くなったように感じるんでしょうね。
今までこもってて隠れてた部分が再生されるようになった、と理解してます。
ドライブエフェクターなんかは特に顕著で、巻弦のニュアンスとかは別物です。
ハイゲインなんかもうアレなしじゃ立ち上がりが鈍くて弾いてられません笑
弾いたニュアンスがよく出るなって印象ですね。
そして、掲載許可をいただいてURLを貼りますが、ケンパーにこいつをぶち込んだ地蔵寺ホールさんが作成した動画です。
これ、青いストラトに持ち替えたあたりがめちゃくちゃよくわかります。露骨にハリ感が変わってますよね。
この機材を制作したEVA電子さんでさえ、全然動画で変化や良さが伝わらん!とおっしゃっているそうですが、今から紹介するこの動画は割と変化も分かりやすくデモとしては非常に優秀だと思います。
※地蔵寺ホールさん、今回の掲載へのご快諾本当にありがとうございました。
誤解しないでほしいのは、動画で見てこの程度の変化しかないのか、ではなくて、動画でさえここまで変化がわかってしまうという理解で視聴してください。
ハッキリ言って、生でかけた音を聴くのにはどうやったって絶対勝てません。
私自身もiPhoneマイクで比較試験を試みましたが、微妙な変化しか収録できず、生で聴いてる音の変化は捉えられませんでした。
それがここまで変化を捉えられているのがすごいのですこの動画。
ちなみに、これはケンパーの普段はまず使わないインプットにこいつをTRSケーブルを使ってバランス接続で突っ込むという使い方してます。
実は、この新型はケンパーやフラクタルを始めとしたバランス入力に対応したハイエンドデジタル機材でいかにスポイルされて死んだ質感を取り戻せるかという試みと
貴重あるいは希少な機材を改造する事なく、ポテンシャルを引き出すという着想から製作されています。
EVA電子さんはアンプのインプットやエフェクターをLo-zに合わせるmodとかもやっているメーカーさんなんですが、やはり高価な機材に手を入れたり、改造品は中古販売の時に売りづらいといった事も多いようで、今回の新型はなるべく改造なしでポテンシャルを引き出そうという理念のようですね。
音の位相についてもEVA電子さんのブログ読んだ方がわかりやすいのでカットします。
というかそこまで書くとどこまでも書かなくちゃいけなくなるので苦笑
ここから先はオマケなんですが、
バンドで使った感想を。
バンドでは自分の音がさして音量上げてないのによーく聞こえます。
でも別に変にハイがきついとかはないんですね。
今まで飽和してた部分が引き締まって芯が残るからなのかなと思いました。
コーラスとかも歪みにかけると、なんとなくかけてる?くらいの感じだったんですが、しっかりエフェクトを感じ取れるので良い感じです。
一番感じたのはピッキングのアタックのニュアンスがすごく良く聞こえるなとは思いました。
ソロとか弾いてもピックの当て方悪いと立ち上がりが露骨に悪くなりました。
まあ、それだけで普段から隠れてたんでしょうけどね笑
こんな感じでバンドに混ぜてもやっぱり効果は感じます。
ひとまず、今回はこの辺で終わりますが、
この機材はものすごく奥が深いので、また気付いたら何か書くかもしれません。