馬場の固さ。 | 調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

2008年渡仏。2017年調教師免許取得。フランス競馬の中心地シャンティイーでの厩舎日常風景。

まずは注目の弥生賞。

 

 

惜しくも4着だったサンリヴァルを除き、見た感じ上位に来た馬はどれもトライアル仕上げだったように思います。

 

 

それに加えてレースの流れ。本番ではまずあり得ない中弛みのペース。

 

 

勝ったダノンプレミアムは最終コーナーで馬場の良い中央部分を選んで走る余裕もありましたが、昨年の桜花賞の例を挙げるまでもなく、本番は別物となると思います。

 

 

以降はあくまで個人的な考えですが、3着のジャンダルム。超一線級では切れ味勝負に分が悪いであろうこの血統でここまで来れるのですから本番の速いラップと最終週の荒れ馬場は大歓迎のはず。

 

 

母系より距離不安は常につきまとうかと思いますが、中山2000mで3歳同士なら目を瞑れる範囲と思います。

 

 

この馬が3着くらいにくるだろうと考えて、勝ち馬はこの馬を負かせる馬の中から、と今のところ考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存知のかたはいらっしゃるかと思いますが、フランス全土を猛烈な寒波が襲い、ここシャンティイーでも最低気温がマイナス10℃を記録した先週。

 

 

馬場は凍結、毎朝の調教には本当に頭を悩まされました。

 

 

そんななかでもこの仔は元気にソリを付けて元気にお散歩していました。

 

 

午後に馬場チェックで行ったリオン坂路で遭遇した、普段では見慣れないこのような風景も目新しいもので良いものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ雪が残っていた時のこと。

 

 

標識に書いてある通り、ここはオルフェーヴルを凱旋門賞で破ったソレミアの名前が付いた場所でもあります。

 

 

彼女が毎朝調教時にアップ運動とク-ルダウンを行っていたのでしょうね。