G1を勝てる厩舎と、勝てない厩舎。 | 調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

2008年渡仏。2017年調教師免許取得。フランス競馬の中心地シャンティイーでの厩舎日常風景。

今朝は4℃!季節の移り変わりが早いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所用でフランスギャロ(よく見ると馬の腰掛けにFG(FranceGalop)の刺繍)へと行ったついでに。

 

 

ここはエーグルの周回コース。ご存じ世界トップクラスの調教場。フランスでG1を勝つ厩舎が使用する場所です。自分の厩舎でも度々行くことがあると思います。

 

 

と言うのもここシャンティイー、隣町のラモーレも入れてしまえば、普段使いの芝コースだけでも3つあります。

 

 

自分の厩舎では信頼して下さるオーナー方へ可能な限り最上の物を提供したい。

 

 

いらっしゃった方はご存じだと思いますが、ラモーレの調教場は至って普通。シャンティイーのそれとは比べ物になりません。かつラモーレの厩舎はエーグルに行くには往復2時間30分を見なくてはいけない。。物理的に不可能な地理状況。

 

 

それ故、シャンティイー真中心の1等地に厩舎を構える理由です。

 

 

丁度中間に位置する自厩舎からですと、前述のエーグル、そして日本馬の遠征の際度々登場するリオンの坂路も同距離30分で行くことができます。

 

 

馬個体に合わせて調教コースを選び、調教内容を選択したい自分としては、最良のチョイス。

 

 

戦略的にやはり厩舎の地理的位置は非常に大事だと思います。G1を勝てる厩舎が自分の厩舎の隣近所にあるということは、やはりその場所に居る意味があるんだと思います。

 

 

厩舎を間借りしている訳ですが、馬が入ってくるまで馬房を抑えておいて下さる貸主の心意気には感謝の気持ちのみありかありません。

 

 

巡りあわせに感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家庭菜園のリンゴも食べ時のようです。