「悲しい霊」
誤解かもしれない
聞こえてくる本音は
現代の世論とは真逆の
「仇を討ってくれ」
「この戦いに勝ってくれ」
「この恨みを晴らしてくれ」
この言葉は霊能者からしても
公表出来ないセリフでもあり
この思いを癒す術もない。
でなければ 未だ訴え続けてはいないだろう。
それは戦時中に限らず
無念な思いを持って散った霊への慰めにもならない。
聖職者はそのような霊達を悪霊と呼ぶ
下八代の怨みは
それ程簡単には消えないだろう
恐らく現代の世代は4代目あたり
まだ 半分くらいだろう
開拓に身を投じさせられたもの達の無念も消えない