北海道 札幌 ○○地域地元でも、古い人達しか知らず
もう その公園の片隅に何故それがあるのかも気になる人もいない、小さな名前もない社殿がある
一応 通称 ○○神社とは呼ばれ祭りなども執り行われてはいる
その社殿の下には、古い井戸がある
それも外見からは見てもわからない
この街はかつて貨物列車の通過場所で
日雇い人夫が多く働く街でした
そのため 赤線 置屋 花魁なども多く存在していた 今では既に線路も無く、周辺にはその形跡すらない
昭和30年代 一人の女性が井戸に飛び込むと云う悲しい事件が起こる
それ以来 霊が出ると云う噂が経つ
その井戸は後に使用することも無く
その当時の集落にポツンとある状態であった
そして この集落も人が増え
この井戸が問題視されるようになり
責任の矛先はどこか?と云う事になる
当初は蓋をして厳重な管理を水道局が行ったが
それでは 危険は回避されても
霊の騒動は鎮まらない
と云う訳で
水道調査一同と云う碑と共に
井戸の上に社殿が建立された
今もたまには霊が写真に写るとか目撃されたとかはあるが
その噂も今では少数の者が知る話としかなってないようだ
令和になった今も 小さな公園の片隅に
ひっそりと佇んでいる


