着信音が響き
一通のメール
懐かしいあの人からのメッセージ
「元気か」と
懐かしさのあまり
電話を繋いでしまう
懐かしいあなたの声
別々の道を歩んできたのに
今更優しい声で想いを伝えられても
言葉を選びながら応えるのに
離れてた刻を超え
ときめいて仕舞う
あの時の想いを
今更言わないで
今更真実を知ったところで
電話を握りしめ
胸を押さえ声を殺し
声を聞くのが辛い
掴む胸に力が入り
泣き崩れていく
離れて違う道を歩んできたのに
恋心を伝えられても
昔みたいに笑って誤魔化せない
私の返す言葉の裏返しに
どんなに時間が経とうとも
「愛してる」の言葉を待ちわびる
私がいるのは何故…
いつものように日が沈み
眠れぬ夜が訪れるわ
忘れたあなたとの思い出に
酔いに任せようとも
襲われるわ