もう、すっかり梅雨ですねぇ・・・
外に出ることを億劫にさせる空模様の休日、皆さんはどう過ごしますか
私は先日、東京都庭園美術館の
「北欧のスタイリッシュ・デザイン フィンランドのアラビア釜」展
に行ってまいりました
庭園美術館は、私の大好きな美術館のうちの一つ。
というのも、展覧会以外にも見どころがたくさんあるんです。
ここは昭和8年に建てられた朝香宮邸を美術館として使用しており、その建築様式はもちろん、美術館周辺に広がる庭園は、言わずもがなの素晴らしさ。
特に雨の日は、うっすらと靄がかかる中、庭園の緑はより深く色づいて見え、何とも言えぬ幻想的なムードを醸し出してくれます。
木立のアーチを抜けると・・・
あら、美術館が♪
展覧会は大盛況!!
昨今の「北欧ブーム」の勢いもさることながら、フィンランドの国民的なやきものとして知られるアラビア釜の、歴史や以前の作品に触れることができる、貴重な機会だからでしょうか。
私がアラビアを始めとする北欧食器に惹かれるのは、
“普段づかいに適している上、愛らしさと上品な佇まいを感じさせるから”。
展示が進むにつれ、そんな北欧食器が生まれた背景が、だんだんと分かってきました。
その一つが、1932年のアラビア・アート・デパートメント(芸術部門)の設立。
この部門ではデザイナーや芸術家を集め、創作活動に集中させました。その結果、優れたプロダクト・デザイン(生産品のデザイン)が次々と生まれたのです。
《ヴァルム、モデルNP カップ&ソーサー》モデルデザイン:カイ・フランク
装飾デザイン:エステリ・トゥモラ(1965-70年)
《トイ ソルト&ペッパー入れ》ペッカ・パイッカリ(1994-2004年)
とくに1945年、アラビア窯のデザイナーとして迎え入れられたカイ・フランク(1911 -88 )の功績は著しく、実用的・機能的・廉価、かつ温かみを感じるデザインを徹底追求したそうです。そのため彼は「フィンランドの良心」と呼ばれ、手掛けた食器は広く大衆に受け入れられました。その中には、今なおロングセラーとして愛されているものが多いのも、納得です。
アラビア窯の代表的デザイナー、カイ・フランクによる
“ティーマ”シリーズ(1981-)を使ったイメージ
ほかには、美しい透かし模様がある食器や(あらかじめ模様部分だけ土を薄くして作ったのかと思いきや、なんと手彫りしたのだとか!!)、ちょっぴりブラックユーモアが効いたうさぎの物語を絵で表した陶器プレートなどが、とっても印象に残りました。
《エミリア、モデルG エミリアの角皿》モデルデザイン:カイ・フランク
装飾デザイン:ライヤ・ウオシッキネン(1957-1966年)
《ムーミン ムーミンの小さなウォールプレート》
トーヴェ・ヤンソン/トーヴェ・スロッテ(1990年-)
インテリアの中でも、「家具」「カーテン」類に比べ、「食器」はサイズ・性質的にも気軽に取り入れやすいアイテムではないでしょうか?こういった機会に良いものを見ることで、審美眼が養われ、コーディネートセンスも磨かれるはず
なお、展覧会は6月18日(日)までと終了期日が差し迫っているので、気になる方はお急ぎくださいね 次回のブログでは、庭園美術館の建築に焦点を当ててご紹介しますので、お楽しみに・・・.
■北欧のスタイリッシュ・デザイン展
会 期:6月18日(日)まで
開館時間:午前10時~午後6時(入場は5時半まで)
入 場 料:一般 1000円
大学生[専修・各種学校を含む]800円
小・中・高校生および65歳以上 500円
*その他各種割引制度あり、詳しくはお問合せください
会 場:東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
(TEL)03-3443-0201 (FAX)03-3443-3228
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