さて、今回は「ル・コルビュジェの手帖」展のレポートです。


まず入ってすぐ目を引くのは、壁一面に展示されている建築物の写真と図面。

サヴォワ邸

↑サヴォア邸


コルビュジェ作品の中でもっとも世の中に知られている『サヴォア邸』の建築立体模型もあり、雑誌・本などの2次元上でしか見たことがなかった方には、ちょっぴり嬉しいサプライズビックリマークえっ


そして中央部には、今回の目玉・手帳の展示。

コルビュジェは常に手帳を携帯し、スケッチや思いついたアイデアをこまめに書き留めていたメモといいます。

ここでは4冊の復刻版と1冊のオリジナルが飾られていました。

素晴らしい建築たちが、


まさにこの紙の上で産声を上げたのだ!!


と思うと、感動を覚えます。


内容は文章もあり、ラフなようでいて、的確に形を捉えたスケッチ画もあり。

親切にも、タッチパネルで順々に手帳の中身をめくることができるシステムが用意され、思う存分鑑賞できます。


やや奥まったスペースには、私は初めてお目にかかる、絵画作品・オブ・コルビュジェ。

その多くは、土っぽい色合いと、絶妙なバランスでちりばめられた幾何学的なモティーフが特徴的。


ピカソのような「キュビスム」(対象を複数の角度から幾何学的面に分解し、再構成する手法)の匂いを漂わせながらも、どこか行儀がよい絵たち・・・。


それらは「自由奔放な表現欲求」よりも、「図面や構図を忠実に守らざるを得ない律儀さ」を感じさせ、


“多才といえども、やっぱりコルビュジェは「芸術家」ではなく「建築家」だったんだ”


と妙に納得してしまいました。


そして、出口付近で大きく立ちはだかるのが「モデュロール」


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↑モデュロール。

フランス国旗色に鮮やかに彩られた人の姿と、数値などが並ぶ、大きな図・・・。

これはコルビュジェが「黄金比」と平均的なフランス人男性の「人体寸法」から独自に編み出したもの。

ちなみに「黄金比」とは、人間にとって最も安定し、美術的要素の一つともされる1:1.618」の比率のこと。


つまり、この「モデュロール」を用いて設計すると、使いやすい構造となる上、黄金比に従っているため大変美しく見えるそう!

実際、彼は自身の建築にこれら「モデュロール」を適用し、「人間が住むために必要な空間」をとことん追求したそうです。


その効果がもっとも顕著なのは、名建築として誉が高い『小さな家』家でしょうか。コルビュジェが


“両親のために小さな空間を最大限活かし、機能的に設計した”


というこの家同様、ギャルリータイセイはコンパクトな空間ながらも、建築を理解するためのヒントがたくさんつまっている素敵な場所音譜


111 333 444 椅子

↑疲れたら、デザイナーズチェアに身をゆだねて休むこともできます!



平日のみの営業であるため、なかなか訪れる機会はないかと思いますが、是非足を踏み入れてもらいたい「なごみスポット」です星



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