いきがみ | 山本新一

山本新一

山本新一のブログです。

サンクチュアリ出版より「働くきみをアゲる18の冒険」を出版しています。
JR千葉駅にて、Beach Cafeを営んでいます。

いきがみ読んだ。

自分の寿命があと24時間と宣告された時どーするか。


ちょっと真剣に考えてみた。すると・・・



手紙を渡されたその瞬間、俺は平常心を装う。

「あーオレっすか!?まーったく1000人に1人の確率なのに流石だなーオレはー!昔っからこーゆーすげーのに選ばれちゃうんすよね~。あ、わかりましたどうもご苦労様ですー」


ドアを閉め、国繁の人がいなくなった後、下の自販機に缶コーヒーを買いに行き、家に戻る。

付けっぱなしのパソコンでノラジョーンズのセブンイヤーズをちょっと低めにかけ、リビングでは本当は吸ってはいけないタバコに火をつける。


(あと23時間どーする・・・何すりゃいんだよ・・・何でオレなんだよ・・・まだまだやりたいことが山ほどあんのに・・・チハルはどーする・・・っツーか全部これからなのに・・・)

なんて考えながら涙がとまんない。


2時間ほど絶望した後、偶然流れてきた尾崎の「誕生」に元気を貰う。


あと21時間で、オレの生きた証を残すんだ!!!!!!!


まずは家族に手紙を書く。

「あーごめんねー。先に死んじゃうのは一番の親不孝だけど、まーこればっかりはしょうがないよね。

天国と地獄の中間ぐらいで雲の上に店でも創って適当に楽しくやるから心配しないでね。

あ、それからそろそろマロが死にそうだから、店の場所が匂いで分るようにこの靴の匂いいっぱい嗅がせといて。

あ、あとお墓にはスニーカーとラジカセと鏡を入れといて。鏡は出来るだけ大きめね。靴はすぐ磨り減るから二足あればベター。あと紙とペン。もしあの世生活が500年ぐらいあるとしても紙とペンがあれば考え事で400年くらいは潰せるから。

いままでお世話になりました。あなたたちの自慢の息子、弟より。」



そして財布の中身を調べ、2500円くらいしかない事に軽くショックを受けながらも、どうせ死ぬんだからいっか

と、マイクとアンプをヨドバシでカード払いで6万円で購入。


ちょっと緊張しながらも、頭の中がクリーンなだけあって、恥ずかしさが無い。

夕方の千葉駅で叫ぶ。

「オレはもーすぐ死ぬんだ。ただこれだけは言いたい。。。

頭の出来や体の出来で簡単に測ろうとする社会があるなら、その社会を拒絶しろ!俺たちを比べる全てのやつらをだまらせろ!お前ら、お前ら自分が無力だとシラケルな!矛盾を感じて怒りを感じて、言葉に出してNOって言いたい時、オレは、オレのダチは、みんな一緒に付き合うぜ。


と、まーこれは未成年のオレの大好きなフレーズなんだけど、死ぬ前に一言。

オレは今prove LiFEという店をやってる。こっから歩いて5分ぐらいね。

そこにはオレの全てが詰まってるんだ。オレの大好きな本や壁にかかってある靴、むき出しのビデオテープ、おんぼろいベンチ、キタねー小物たち・・・その全てにオレの魂が入ってる。

その全てに存在理由がある。その全てに歴史がある。

オレが今ここでこうしている事、それにも理由があり、経緯がある。

自分が生まれてきた瞬間、そこからすでに理由がある。オレにはオレの、お前にはお前の存在理由がある。

それはなんなのか?それをお前らみんな、死ぬまでに見つけろ。

それが息をしている者、人として生まれてきた俺らの義務なんだ。

ゆーのー?あーいえ?

その答えはきっと、死を意識した瞬間自分の心の中に映ったその人を、愛し抜く事。守り抜くこと。

簡単だ。とっても簡単だよ。

それが死を直前にした今、ようやく分ったんだ。

だから、オレはもう帰る。帰るよ。

あんたたちを俺は知らないから。

けっこーどーでもいいんだ。

オレは、オレはもうすぐ仕事から帰ってくる妻を、今夜は何度も抱くんだ。。。

まーとにかく、お店に来てよ。ホント、こっから歩いてすぐだから。絶対に損はしないから。

じゃーなー地球星よ。」


マイクとアンプは帰り際にお店に置いて

帰宅。


一時間ほどして妻が帰宅。

妻には内緒にしとく。

いつものように一緒にドラマ斉藤さんを見ながらちょっと味の濃い辛い夕食を食べて、お風呂に入る。

シャンプーしながら、

「あー、そーゆーお客さんいるよなぁ。そんな悪い人じゃないんだろうけどねぇ。すんげー急いでたんじゃないの?」

なんて適当に仕事の愚痴を聞いてるふりをする。

ドライヤーをかけ終わった後は、最近マイブームの電動歯ブラシでここぞとばかりに丁寧に磨き、ベッドに入る。

何度も抱くと言ったわりには一度きり。


ちっ。

死ぬ前だっつーのに。


そして運命の死ぬ2分前に、「手品をしてやろう!」なんて言って妻の見えないところで油性のサインペンで自分の腹にこう書く!

「絶対に幸せになれ!子供の名前は証(しょう)がいいと思うよん^^バイチン♪」

ペンを下ろした瞬間、涙が止まらなくなるが、ばれないように必死にごまかす。

幸せすぎて、この景色から離れるのが嫌で、触れることが出来なくなることを考えるだけで震えがとまらなくなるほど寂しい。

何も知らずに

「何々ー?」と可愛く近づいてくる妻に5秒のカウントダウンをやらせる。

時計が壊れてるかもしんないから、

5    4    3

くらいで着ている赤いTシャツをめくる。

「キャー何これー☆」

なんて最高の笑顔がこぼれた瞬間




オレは死ぬ。




きっとこうだ。








あー、今日は熱っぽくて店早退して、いきがみ見ながら寝たら、頭ん中が騒がしい。

もっかい寝よう。

おやすみやさい。