40代後半、女、独身、フリーランス。

10年ぶりに実家で両親と暮らす


昨日、実家に寄った。
脳内で考えていた部屋のレイアウトが現実的かどうかを確かめるためだ。

二階建ての実家の部屋数はそこそこあり、学生時代は自分の部屋ももたせてくれていた。
今回引越しして住むのも、その部屋だ。

昔、子ども部屋。
今、図書部屋。

大きめの本棚が4つと小さめの棚やカラーボックス計10個。それでも入りきらない本は押し入れに詰め込んでいる。

とにかく、本棚だらけ、本だらけだ。

寝てる時に本棚が倒れて本の下敷きになるのは勘弁していただきたいから、何をどう配置すればいいのか、荷物の整理をしながら1週間ずっと考えていた。

あらゆるモノを計測し、あーでもないこーでもないと図面に落とし込み、「本を読みたい人も入れて、なおかつわたしのプライベートスペース(引きこもり部屋)も確保できるレイアウト」がようやく完成。

昨日、実際の部屋で計測し直してイメージもできた。

母にも伝えた。
「今度帰った時に本の整理しながら本棚動かすから、それまでは特に何もしなくていいからね」

重たいものを持たなくていいからね、
ムリしないでいいからね、

表向きはそんな風に伝えるが、内心は「勝手にいろいろしないで」という感情のみ。

母も「わかった」と返事をする。
夜のうちに賃貸に戻り、軽く飲んで寝た。

で、朝の目覚めの携帯チェック。
母からのLINEが来ている。
開いてみて、脳が壊れそうになった。

「お母さんが使ってる趣味部屋を使ってください。お母さんは図書部屋に移動します。よろしく👍」

いや、よろしく👍じゃねーぞ。

慌てて母に電話した。
「いや、それはやめて」
「なんで? 朝起きて考えてたら、それが一番いいんじゃないかなーって思ったんだけど」
「いや、お母さんはそのまま趣味部屋を使ってください」
「えー、なんでー?」
「その部屋に入る荷物だけ持って帰れるように整理しているし、わたしは本の部屋がいいの」
「えー、そーなん。わかりました、わかりました」

わかりましたは1回でいいのですよ、母。
そして、2回目のわかりましたを言い終わらないうちにブチっと通話切るのやめて。

実家の2階はコの字になっていて、階段に近い方に図書部屋。一番奥に両親の寝室。その隣に母の趣味部屋が並んでいる。

そこからもっとも遠い部屋だからこそ、まだ、やれるだろうと思えているのに、なぜ両親のお隣に?
どう考えたら、それが一番いいという思考になるのかまったく理解できない。

しかも、裁縫道具や習い事の道具で大容量の押し入れさえ容量オーバー。壁一面に母の嫁入り道具のタンスがあって母の服がギッシリ詰まっている。

家の中の平面移動とはいえ、完全に単身引越しパックな大移動。廊下も長くて狭いのに。

そのあとも、なんだかんだLINEが入り、寝起きから1時間、ずっと母の相手をしている。
放置したいところだが、何を送ってくるかわからないし、返事をしないうちに自分的な「これがベスト!」と思ったことを即実行に移されるのが目に見えている。

わかっちゃいるけど、母は暴走の人。
同居まであと3週間とちょっと。
その前に、もつのか私。