『 プリズンホテル Ⅰ~Ⅳ 』
抱腹絶島のホテルの話だ。ヤクザの
大親分がオーナーを務める、任侠団体
専用の温泉リゾートホテルである
「奥湯元あじさいホテル」通称、
「プリズンホテル」(浅田 次郎)。
そうとは知らずに配属になった熱血
「プリズンホテル」(浅田 次郎)。
そうとは知らずに配属になった熱血
支配人、そうとは知らずに宿泊に来た
老夫婦、そうとは知らずにやって来た
心中志願の一家...
巻き込まれ方が自然だからこそ、
巻き込まれ方が自然だからこそ、
爆笑の場面が次から次へと繰り出される。
副支配人を務める木戸組の黒田が、
副支配人を務める木戸組の黒田が、
宿泊客で来ている、系列の大曽根一家
の面々に言うセリフ。
「おいてめえら。こちらが今度、うちの
「おいてめえら。こちらが今度、うちの
オヤジさんの肝煎りでホテルを仕切る
ことになった支配人さんだ。挨拶しと
けよ」
そして、唖然とする支配人...
この場面を想像するだけで笑いが
そして、唖然とする支配人...
この場面を想像するだけで笑いが
止まらない^ ^。
普段はタガログ語を話している、
普段はタガログ語を話している、
フィリピン人の番頭や中居さんたち
という、脇を固める設定も悪くない。
一泊二食ソフト付きという、この
一泊二食ソフト付きという、この
ホテルにはソフトボールのグランド
があり、宿泊客とホテルのスタッフとで、
宿泊の翌朝は試合をするという趣向も
イカしている。
(ソフトボールは、ムショで囚人たち
(ソフトボールは、ムショで囚人たち
の楽しみの一つだ)
とんでもないホテルで宿泊客は、さぞや
とんでもないホテルで宿泊客は、さぞや
大変だろうと思いきや、
実はこのホテルが疲れを癒し、心から
実はこのホテルが疲れを癒し、心から
くつろげる、最高の場所だということ
が、笑いと共に読み進むうちに
わかってくる。
もてなしの心とは何か。たとえ粗暴
もてなしの心とは何か。たとえ粗暴
で非常識に映っても、それぞれの
真心が同じ方向を向いていれば、
それは伝わるものなのだ。
心がないところにハードウエアや
心がないところにハードウエアや
ソフトウエアをどんなに駆使しても、
真の感動は生まれない。
かつてバーを営んだことがある僕だが、
かつてバーを営んだことがある僕だが、
なるほどなあと、ところどころで、
頷かされた。
自分が宿泊した気分になれる。
心にドカンとくる、この旅の記憶、
自分が宿泊した気分になれる。
心にドカンとくる、この旅の記憶、
大事にしておきたいものだ。