森之助がいく vol.16
『トレイン』
若い連中を教えていて、彼ら彼女らに
『トレイン』
若い連中を教えていて、彼ら彼女らに
触発されるというのは、よくある話だ
。
JRのダイヤ改正があった時、ある
教え子のことを思い出した。
「トレイン」だ。
「トレイン」というのは、あだ名で
「トレイン」というのは、あだ名で
ある。ちょっと、ずんぐりむっくりし
た、イガグリ頭の、見るからに温厚
た、イガグリ頭の、見るからに温厚
そうな、奴と出会ったのは、もう10年
ぐらい前、奴が高1の時だった。
世間でいう、鉄ちゃんというやつで、
世間でいう、鉄ちゃんというやつで、
奴は大の鉄道マニアだった。それで僕
は奴を「トレイン」と呼ぶことに
した。
奴は恐ろしく英語ができない。あまり
に出来が悪いので、僕は授業後、立ち
話で、トレインに、志望大学はどこへ
行きたいのか、尋ねた。
奴は、それはそれは爽やかに
「いえ、僕は大学には行きません^ ^」
と答えた。
驚いた僕が理由を尋ねると、彼は、
電車の運転士になりたいんです。運転
士はキャリアだとできないから(だそ
うだ)、と爽やかに答えた。
でもよ~、と僕。狭き門だし、不採用
だった時に備えて、大学は目指した
ほうがいいんじゃないか、と言うと、
またしても、それはそれは爽やかに、
奴は言った。
「その時は、先輩が飛行機を洗浄する
「その時は、先輩が飛行機を洗浄する
会社にいて、そこに誘われているの
で、そっちに行きます^ ^」...
しっかりとした目標がある人間は、
しっかりとした目標がある人間は、
若者であれ、おっさんであれ、ホント
に強い。1年間授業をして最後に、奴
から、ありがとうと書かれた手紙を
もらった。
もうずいぶん前の話だ。
トレイン、お前は無事、念願の運転士
もうずいぶん前の話だ。
トレイン、お前は無事、念願の運転士
になったか?もしかしたら俺は、お前
が運転してる電車に乗っているのか
?
俺もまだ道は長いが、グレイトティー
チャー目指してるからよ~^ ^。
いつか奴に会ってみたいものだ。