淡々と書くレストランファームの日常 | hippoのカナダ生活

淡々と書くレストランファームの日常

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↑ファームのこぶた達。食べられる運命。(うまかった。)一匹「花子」と名付けたが、翌日どれが花子かわからなくなるので、しまいには全員に「花子」と言っていました。

ファーム生活1日目、朝8時起床。顔を洗ってスッピンで作業開始です。日本人の男の子はもっと早くに起きてファームで飼っているレストラン用の食材となる豚、鶏、鴨、羊等にエサを与えに行っていました。歯磨き後は各自で朝食をつくります。いつもキッチンには自家製のパンと近所から買う生まれたてのたまごが置いてあり、冷蔵庫にもハムやらチーズやら沢山あったので毎朝おいしく頂けました。しかし、マヨネーズは禁止。というのもこの家では保存料が入った既成品等体にあまりよくないものは置いておらず、マヨネーズを食べたくなったら自分でつくらなくてはいけませんでした。

 朝食を食べていると見習いシェフ達がワラワラとキッチンに来てパンを食べてオーナーと一緒に食材準備にとりかかりました。私たち女の子はダイニングルームをレストランに改造。以前載せた写真の様なテーブルセットを人数分セットし、掃除です。レストランといっても完全予約で一晩多くても12人のお客。料金は$250でワインは持ち込み。メニューはなくオーナーが考えたコース料理9~10品をお客全員が集まった時点で一斉に1品づつ出すといったものでした。

 掃除もすみからすみまで行いすぐお昼ご飯、基本的にはパスタが多かったのですが、旬の食材がたくさんテーブルに並んでおなか一杯でした。勿論皿は私達で洗います。

 その後奥さんが、「フォーマルな服に着替えてね」と言うので、「ない」と答えると、白いシャツとスカート、靴まで貸してくれて、18時からの接客に備えました。

 18時、ぞくぞくとお金を沢山持っていそうなお客さんがやってきてはワインを奥さんに渡します。どの人も「やっとオーナーの料理が食べれる」と大興奮で、「あぁ、本当に凄い所へ来ちまった」と思ったのが印象でした。奥さんが紹介してくれたお客さんの中には、トロントsun(新聞)の社長やら、オンタリオプレイスのアトラクションの社長やら、オペラ歌手やら芸能人(知らん人)やら、much musicの社長やらがおり、興奮するより、ちょっと引いてしまう程でした。

 一方キッチンではいつもは本当にやさしいシェフがピリピリとしていて見習いシェフ達も普段全く見れない真面目顔。私達はシェフがつくった焼きたてのパンを切ったり、バターを切ったり、ワインの準備などをしていました。

 初めて見たシェフの料理は本当に素晴らしく、芸術的でした。実際の味もとてもおいしかったのですが、ファームにいた何ヶ月の間で、このシェフが天才的な人だと知るのには時間がかからず、後にネットで調べたらみんな天才と評価していました。

 恐る恐る料理を持って行き、奥さんが料理の説明、全員食べ終わってから料理を下げ、食器を洗う、ワイン、水を注ぐ等を繰り返す作業が続き、たまに「これは何のソース?」とか聞かれてテンパりながらの1日目でした。

 料理、デザートが全て終わり、シェフが登場、客は立って拍手をし、握手。そんなのがレストランを開いてる日ごとに行われ、その度に「すげぇ所に来たもんだ」と思っていました。

 お客が帰った頃時間は23時過ぎ。後片付けをすませたら25時前。見習いシェフはパンの生地をつくったり。バタンキューで就寝し、翌日もレストランの為8時半起床。。。。

 ファームステイのイメージは馬の世話や犬ぞりとか、野菜とか果物のかのピッキングのイメージしかなかったのですが、多分ここはカナダでも特殊なところだったのでしょう。大殺界だったのにある意味とてもラッキーだった29歳のファームステイでした。でも代償に12kg太りました。ここで。

 それにしても本当にみんなワインを沢山飲みます。2人でワイン5本とか平気で飲みます。恐ろしい。

淡々とかきましたが、レストラン以外でもたくさん楽しい経験や辛い経験やすっぱい経験もしたので又淡々とファーム生活を書きますね。