私は年平均200冊ほどの読書を続けてきたという人生でして

速読なので、一冊にかける時間が早いため。

論文は若干時間がかかりますが、小説は驚くほど読むのは早いのです。


ところが、長年の目の酷使で頭痛が酷くなったため。

たぶん読みすぎ。

この、6.7年は強い意志で読書数を止めて

著しいペースダウンをしていました。


おかげで、目の疲れはかなり回復しましたが、その反面非常に分かりやすくボキャブラリーが衰えてきた自覚あり。


老化かなぁ、と諦めていたのですが


それは、読書から遠ざかってきたせいだと、最近自覚しました。

ものすごく本を読んでいた時は、シナプスの繋がりが良く、頭が冴えてる感じがしていたのに

冴えなくなったのは、目の老化をおもんばかったせい。


読書は、私にとっての最大の楽しみで

最大の趣味だった!

と今さらながら再認識しています。

たとえ老眼になろうとも、その趣味を捨ててはいけなかったのだ。


ハードカバーは、高いから文庫本になるのを待って本を買っていましたが

もう止めた。

そのくらいの贅沢は、もう老齢なんだから許されるだろう。


音声読書をしたらいい、とアドバイスされましたが、耳で聴くのと目で見るのはまるで違う。

私は聴覚情報より視覚情報のほうが、うんと処理速度が速い。


しかし

これからは、迷わず、新刊本を買う。


という、つつましい贅沢をこのゴールデンウィークに誓ったのであった。


それは、これがきっかけ。




村上春樹をハードカバーで買うという贅沢は、実は初めてで

村上作品は全て読んでいるけど、自分でハードカバーを買うなんて。

単行本か図書館の入荷待ちでしのいできたから。


ものすごい幸福感だったから

これからはその贅沢を自分に許すことにした。


たとえば

旅行先の森林や海の香りが漂う環境での読書は至福だが

重たいけどハードカバーは、その至福度が高い気がする。

という自覚をした。