杉『スギ』 と 桧『ヒノキ』 は
1年中緑色の葉っぱをつけて育つ、
常緑針葉樹です。
日本全土いろいろな産地で植林されていて、
広大な造林面積を有している、日本人おなじみの樹木です。
春に待ち遠しい桜の木や、
紅葉を楽しむ広葉樹、
寒い地方に育つ白樺などに比べると、
日常生活に溶け込んでいて、一年中変わり映えのない木で、
あまりちゃんと見たことの無い方が多いのではないでしょうか。
そんな地味な
スギとヒノキですが、
見分け方について知っておくと
山の見方がぐんと面白くなります
一番のポイントは、
葉っぱの違いです
スギの葉は、
細長く1本1本が並んで生えているような形状です。
人の指のようなカタチの葉っぱが
すっきりと広がっています。
それに比べて、ヒノキの葉っぱは、
手のひらのようなカタチをして、
もこもこと広がっています。
こんど山に入ったら
上を向いて確かめてみてください
スギは、水気のある所を好むので、
沢沿いから中腹にかけて植林されます。
逆にヒノキは水気の少ないところを好み、
スギよりも成長が遅いので、
より光合成のしやすい尾根付近に植林されます。
全体をひいて遠くから見るときも、
ポイントがあります。
クリスマスツリーのように、
とんがった三角形に見えるのはスギ。
林業家としては、キホンのキ。
でも、知っていると、山を眺めるときでも、
自分のまわりの山がどういう育て方をなされているのか
判別することができます。
熟練林業家になると、山をパッとみるだけで、
何が造林されているかはもちろん、
木が何年生かとかまで遠目でもすぐに
分かるみたいですよ