オーダーシューズのリュウスケカワムラです。



皆様、新年明けましておめでとうございます。今年一年、良いことがたくさんありますように。


リュウスケカワムラというのはオーダーシューズ店の店名です。当店の2階には靴工房がありまして、その靴工房と店をひっくるめて株式会社ヒオックスとなっております。



オーダーシューズ屋としては、店と工房が同じ場所にあるのはとても良いことです。



お客様の足を見てこういう靴を作ってほしい、と要望を出すのは店担当の私ですから、靴職人からの細かい質問にすぐに答えられます。



時には私のフィルターを通さずに、靴職人に直接、お客様の足を見せることもあります。それは設計担当者であったり、底付け担当者だったりします。



リュウスケカワムラの設計担当者は、靴の木型を削り、靴の型紙を作ります。立体(3D)を作り、平面(2D)に置き換えて、これが魅力的な靴を作る土台となります。



"底付け"というのは、革を縫って作られたアッパーを、靴の形にする係です。リュウスケカワムラではセミオーダーでも、お客様の足に合わせて木型のカタチをテンポラリーに変えて靴を作ります。靴のカタチにするには"手吊り"という方法を用いますので、細かな調整が利きます。



設計担当、底付け担当、共に担当者が直接お客様と接することで精度が高くなり、お客様に、より履き心地の良い靴が提供出来ます。





私はリュウスケカワムラの2代目です。リュウスケカワムラ(河村龍介)が存命の頃、私はサブでした。河村がお客様の足を測り、靴の指示を出し、靴工房の中心で職人達を指示していました。設計担当でもあり、靴を作る技術者でもありましたから、店に職人を呼ぶなんてことは一度も無かったと思います。



靴を作る方には明るくない私の代になって、私は自分に足りないところは専門家に頼るという作戦で現在やっています。そのせいか、通常は靴だけを見ているのが靴職人ですが、当工房の職人は足を見てその特徴を靴作りに反映させることができます。



もともと大量生産を基盤とした分業生産体制が靴の工場なので、それぞれの職人の仕事の範囲は限られており、とは言っても技術を要する仕事ですから、職域から出ることなく研鑽を積むというのが普通です。見事なもんですよ、熟練の手さばきは。少しの雑動も無く、正確に無駄なく、すごいスピードでキレイに出来上がる…。若い頃はよく魂が抜けるほど見入ったものです。




当工房は一度に同じものをたくさん作る大量生産ではなく、全部違う靴を少し作るというやり方なので、職人の職域は広いです。つまり今どきで言うマルチタスクです。私の代からマルチタスクになっちゃった、とも言えます。



靴を作る職人、店担当の私、それぞれが進化を求められてきました。




新しい年も、今まで以上に進化してまいりますゆえ、どうぞよろしくお願いします。



靴を履くと足が痛くなるという人は、足に合わない靴を履いているせいです。カカトが脱げる靴も足に合っていませんよ。足に合わない靴を長年履き続けると、身体に不調をきたします。



リュウスケカワムラのオーダーシューズで、ストレスの無い快適なお出かけをしませんか?リュウスケカワムラは密にならない予約制です。24時間365日受付の予約サイトからどうぞご予約ください。


色や素材、もちろんデザインもお選びいただきますので具体的なイメージづくりのために、お気に入りのバッグなどをお持ちいただくと良いかと思います。



皆様のご来店を、心よりお待ちしております。