VS カティオーラ
何とか2回戦の切符を手にした日岡イレブン。
昨日のような動きだと、散々な結果が予想される。
いつものように、試合前のアップが始まる。
昨日同様、6年生の大きな声がチームを盛上げ、士気を鼓舞する。
6年生の、この試合にかける思いが、他の選手に伝えたい気持ちがプレイにも表れていた。
アップを終了し、校舎の裏でのミーティングが始まる。
選手達の「は~い・・・・は~い」という大きな声だけが、校舎に反響し聞こえてくる。
我々父兄は、指導者の言葉を、選手達の気持ちを、ただ想像し高ぶる気持ちを押さえて、出てくるのを待っていた。
他の選手達から少し遅れてきた、6年生達5人の充血した目から、今までに無い眼力を感じたのは僕だけじゃなっかったはず。
選手・指導者・父兄全員で組んだ円陣。
キャプテン廉の「絶対勝つぞ」の掛け声に「おう」と応える自分の声は、少し震えた。
そういえば、この感覚。
いつか味わったことのある、この胸の高鳴り。
ワクワクするこの気持ち。
そう、日岡SSSが一つになった瞬間。
この円陣は、忘れかけた何かを思い出させてくれた。
応援席に立つと、日岡の選手達が大きく見えた。
魂の込もった円陣。「やるぞ~。やりきるぞ~。」
運命のキックオフ。
ポジションを、前日の吉野戦とはまったく違う布陣でスタートさせた日岡SSS。
流石に上手いカティオーラの選手。DFラインで細かいパスを回し、サイドからゴールを狙ってくる。
しかし、日岡の選手達は簡単にプレイさせない。
自分よりも大きな選手達に身体を寄せ、ボールを追い掛け回す4年生カルテット、さとし・たかとも・まさき・ごう。
それを的確なポジショニングで援護し危険の芽を摘み取る5年生コンビ、優成・力哉。
ベンチでは一生懸命応援をする控えのメンバーが。
拓哉・廉・将希・兼蔵・俊樹、君達6年生のために必死に頑張ってくれている。
チーム全体が一つになった瞬間。
そう、これが日岡魂。
前半は押され気味な展開から終了間際に先制されたものの、後半は何度も相手ゴールを脅かした互角以上の戦いしながらも、2点目を奪われた。
それでも、選手達は「1点取り返す」姿勢は変えず、最後まで走り続けた・・・・・。
が、無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響く・・・
結果
日岡 - カティオ-ラ
0 - 2
泣き崩れる選手、必死に涙をこらえる選手
。
全員が最後まで諦める事無く、全力を出し切った素晴らしい内容だった。
県大会出場の目標は達成できなかったが、個人的には、今年度のベストゲームだったと思う。
このチームで試合が出来るのは、後数試合。
まだまだ今日のような日岡イレブンが見たい、見せてくれ。
君達なら出来るはず。
もう一度高いところを目指して頑張ろう。
最後の最後、試合終了のホイッスルが鳴り響くまで突っ走っていこう・・・・。
試合会場まで足を運んでくださったOBの方々、応援してくださったOBの皆様、育成会の皆さんありがとうございました。また次の目標に向かって頑張ります。