機能を失った国会ルール | 日小田良二オフィシャルブログ Powered by Ameba

機能を失った国会ルール

今日も、シルバーウィークにもかかわらず各地で安保法案廃案、安倍はやめろとデモが続いいています。


あらゆる方法で安倍政権を追い込み、必ず政権を奪取しなければなりません。


憲法違反という前に、手段のためなら、なりふり構わず戦後日本が築いてきた社会の仕組みや骨組みまでもが破壊されようとしています。


国権の最高機関でもある国会の運営すらも数の力でねじ伏せようとしています。


先日の参院特別委員会は、総括質疑をすることもなく、首相不在の中、強行採決となりました。


そもそも、総括質疑は、全閣僚が出席し、行うものであると思っていましたが、進行ルールもそっちのけで、首相自ら逃亡するという前代未聞の国会でした。


「丁寧に説明していく」と幾度となく言い続けた首相が、採決という一番重要な時にいなかったということは、全てが物語っているように、言っていることとしていることが違うということを証明したことになります。


しかも、後のニュースで分かったことですが、採決の瞬間、与党議員がスクラムを組み、委員長を守る壁を作ったということは、最初から総括質疑をすっ飛ばす戦術だったということでした。


国の最高責任者が、国民の代表である国会議員に説明する責任を放棄し、強引に採決させたことは、民主主義を否定した、暴挙であり絶対に許すことはできません。


昨日、国連で翁長知事がいみじくも安倍政権を批判しました。「自国民の自由、平等、人権、民主主義、そういったものを守れない国が、どうして世界の国々とその価値観を共有できるでしょうか。」


沖縄の問題以外にも、ブラック企業やブラックバイトが問題になっています。そして非正規労働者は2000万人(26年度)、全労働者の37.4%にもなっており、ワーキングプアといわれる労働者は1000万人を超しています。


年金や保険を掛けることができない人達があふれています。誰が見ても、社会保障制度が立ち行かなくなっていることは明白です。結婚もできない。子どももつくれない。


労働者に明日があるでしょうか。自由や平等、人権、民主主義が現政権下で悲鳴となってあがっています。