フクシマの今(浪江町その2) | 日小田良二オフィシャルブログ Powered by Ameba

フクシマの今(浪江町その2)

町への立ち入り許可については2通りあり、①「避難指示解除準備区域及び居住制限区域」に立ち入る場合は、通行証と身分証明書がいります。②「帰還困難地区」に立ち入る場合は、コールセンターへ連絡し、10日前までに予約申請を行います。


帰還困難地区への立ち入り回数は、月2回程度を上限とし、年間15回までとなっています。立ち入り時間は、午前9時から午後4時までとし、滞在時間は5時間以内となっています。


帰宅する場合は、午後4時までに必ずスクリーニング会場でスクリーニングを受けるとなっています。




            津波で土台をむき出し横転している民家


                無残にも震災後のままの姿で

              


               民家と打ち上げられた漁船


                   そのままの姿の漁船


                  鉄橋の橋脚が倒れたまま



「復興まちづくり計画」に基づき、復興に向けた取り組みが進んでいますが、最大の課題は除染であり、年間積算線量1mSvの実現時期の目標をいつにするかではないでしょうか。


同時に、放射能汚染対策を総合的に考えなければ復興への個々の問題も解決しません。


計画と対策を進めて行く過程で特に配慮が必要なのは、町民相互の絆の維持や避難先が分散している状況の改善などの町外コミュニティではないでしょうか。


そのためには、仮設住宅などの住環境の改善や分散している避難況の改善、就労の機会創出、生活関連施設(医療・福祉・教育・商業・行政)整備等が必要です。


有史史上経験しなかった原発事故だけに、国の責任の明確化と、もっとスピーディーな対応が強く求められているのではないでしょうか。