フクシマの今(双葉町その2)
ふるさと双葉町への帰還と町の復興に向けて希望を持ち続けている皆さんの事を考えれば胸が痛みます。
町では帰還の見通しを明らかにするよう国へ要望し続けていますが、帰還時期は不透明で避難の長期化は避けられません。
地震で傷んだ屋根をビニールで覆ってます
今にも倒れそうなビル
常磐線の双葉駅
誰もいない町
建てたばかりの町の施設
帰還困難区域でのインフラ復旧事業ができないのが現実となっています。
また、避難指示解除準備区域は除染やインフラ復旧に着手できますが、その地域のほとんどが津波被災地域であり、今後の土地利用については地域住民の合意形成が必要となるため困難な状況下にあります。
いずれにしても、安全かつ確実な廃炉措置作業の実施が帰還判断の大前提となっています。
双葉町住民意向調査(H25,12,6)の結果では、「現時点で戻らないと決めている」が64.7%、「現時点でまだ判断がつかない」が17.4%、「現時点で戻りたいと考えている」が10.3%、「無回答」が7.5%となっていました。
説明では、「避難が長期化する中で、町へ帰還しないと考える町民が増えており、今後の町の存続が大きな課題となっている」とのことでした。