マレーシアで編集の仕事をしながら大学で教育学を学ぶのもきょうさんの今回の対談相手は、マレーシアのサンウェイビジネススクールで経営学部の学部長をされている渡部幹教授。
ご自身の2人のお子さんもマレーシアの国際バカロレアスクールへ通わせている。
日本とマレーシアの教育の違い
日本の教育はゴールを試験対策・大学合格に設定しているが、マレーシアではダイバーシティの精神を小さな頃から定着させ、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングに重きを置いている。
日本では計算ドリルをさせるがマレーシアでは計算は計算機を使用して、計算の裏側のロジックを考えさせるという。
子供の知的好奇心や学習意欲が伸びる時期というのは個々に違う。
大切なのはグンと伸びる時期に後押しできる学校の環境、教育者の知識を適切に提供する。
それが生涯学習につながるらしい。
プログラミングは言語
ロジカルシンキングが出来るようになると、目の前で起きている事象を感情を抜きにして冷静に考える事が出来るようになる。
日本で計算ドリルをしてる時、マレーシアではプログラミングを学ぶ。
プログラミングはコンピュータとコミュニケーションをとるための言語。
マレーシアは色んな人種が集まるため、子供たちの言語習得能力が高い。
つまりアイデアを言語化する事に慣れているのだ。
プログラミングには計算能力が必要だと思われているが、実は言語化・コミュニケーション能力が高い方が伸びる。
インターナショナルスクールの根底にあるのはバイアスを取り除く
こと。
人間は一定の場所にいると、自然とバイアスがかった目で見てしまう。
『日本人は…』『中国人は…』とラベリングしがちだが、マレーシアのように人種が入り乱れるとラベリングなどできないので『個人』を深く知る必要があるので、バイアス抜きで相手の良い面も悪い面も受け入れる姿勢が身につくのだ。
分かっているつもりでもついつい色メガネで見てしまう自分を恥じました