フィロソフィーのダンスさんの全国ツアー広島公演に行ってきました。昨年の12月に福岡に行く予定でしたが、チケットSOLDOUTで行くことができず・・・。そのため、広島に来ました。ちなみに広島公演もSOLDOUT。客を集めるのが難しいと言われる広島での完売はスゴイと思います。CAVE-BEヤバいくらいの人でした。どれくらいかというと、「アイドル・フィロソフィー」や「ライク・ア・ゾンビ」で手を挙げるのも憚られるくらいでした。
<感想>
今回のセットリスト
1.イッツ・マイ・ターン
2.アイドル・フィロソフィー
3.エポケー・チャンス
4.バイタル・テンプテーション
MC
5.パレーシア
6.アルゴリズムの海
7.ライク・ア・ゾンビ
8.ニュー・アタラクシア
MC
9.ヒューリスティック・シティ
10.アイム・アフター・タイム
11.ラブ・バリエーション
12.ダンス・ファウンダー
EC
13.ライブ・ライフ
14.ベスト・フォー
15.ハッピー・エンディング
WEC
16.DTF!
ツアーファイナルということでダブルアンコールでのセットリストでした。初めて聴く曲もあり、有名曲もあり大満足のセットリスト。まぁフィロのスさんに関しては曲良いから何やってくれても満足ですけどね。見たことない曲を見たいタイプの人間なので、欲を言えば「ミスティック・ラバー」と「はじめまして未来」を見たかった。セットリスト全部把握してるわけじゃないですけど、「はじめまして未来」ってあんまりやってないのかなって思ってます。あんぬちゃん曲ってのもあって、いつか見たい曲NO.1です。
パフォーマンスは人多すぎてダンスはほとんど見えていないので感想書けないです。全員頭から上程度しか見えて無かったです。ハルちゃんとかすっとおでこから上くらい(笑)。会場パンパンは良いことだけど、身体動かして踊りたいタイプのグループなのでスペースに余裕が欲しいジレンマ。広島だとやっぱりクアトロくらいはキャパが欲しいですね。福岡もDRUM SONでパンパンやったらしいからやっぱりDRUM Be-1以上ですかね。
話それましたが、ボーカルは流石の一言でした。奥津マリリさんと日向ハルさんが圧倒的。CDの声がそのまま聞こえてくる感じです。しかも生だから息継ぎとかフェイクとかたまに入る感じがライブに来たなって感じです。十束おとはさんの声も素晴らしいアクセントですね。ハルちゃんのソウル系とマリリさんの少しこもった鼻にかかったセクシー系の中で、高音がパーンとくる感じたまらんです。去年のGWに見たときにも書いてると思うけど、「夏のクオリア」最高です。佐藤まりあさんはミラクルアイドルというだけあって総合力が素晴らしい。ルックス・スタイル・ダンス・ボーカルどれをとっても全部平均点以上だと思います。まわりのメンバーが特徴的な人ばっかりであまり目立つことはないですが、あんぬちゃんみたいな人がグループのバランスをとってるのかなって思います。アーティストっぽくなりすぎず、アイドルっぽくなりすぎずね。アイドルがファンキーバット・シックやってるから良いんです。
曲の感想ですが、全曲書きたいくらいですけど半端なく長くなりそうなので何曲かだけ。今回一番語りたいのは「ヒューリスティック・シティ」。MVが公開されて、マリリさんの「さよならを」を聞いた瞬間に、これはヤバい曲だって思いましたもん。作詞がヤマモトショウさんで作曲が宮野弦士さんとか間違いないですよね。アイドルオタクやってたら痺れるくらいのコンビでしょ。
曲を語るには「ヒューリスティック」の意味を知らないといけない。wikipediaによると、「Heuristic」とは、必ず正しい答えを導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることができる方法とあります。計算機科学と心理学で使用される言葉らしいですが、他の歌詞から考えるに心理学的な意味合いが強いと思います。心理学では、人が複雑な問題解決などのために、何らかの意思決定を行うときに暗黙のうちに用いている簡便な解法や法則のことを指すとされてます。経験則と同義みたいで、判断に至る時間は早いが、必ずしもそれが正しいわけでないとうことらしいです。ここまで知って曲を聴くと、「あ~そういうことか」ってなります。複雑な問題が恋愛で分かれるか分かれないかの意思決定をするってことですね。
そして、「当然のアブダクション」という言葉がありますが、アブダクションとは事実に対しての最良の説明を推論することですから、前の歌詞と考えると「別れて良かったと思えることもあるよね?と思っていながら、それは分かれることを肯定させるための言い訳かも」って歌ってるわけです。サビ終わりに「経験が恋を呼ぶ」ってあるし、深いですよね。ちなみに心理学ではアブダクション=ヒューリスティクスらしいです。
2番のサビでは、「偶然はないディダクション」になります。ディダクションは減点という意味もありますが、ここまでの歌詞は論理的なことが多いのでここでの意味は、演繹(えんえき)と考えたほうが良いかと思います。演繹とは、一般的原理から特殊な原理や事実を導くこととあります。これを前の歌詞と考えると「別れて良かったと思う時もあるって言い訳することあるけど、それはそう思うように特別な考え方をしているからだ」ってことです。
歌詞の意味を読み取るのにサビだけでこんなに面白い曲がありますか。良い曲のすごいところは、歌詞を考えてから聴くと「曲が歌詞と合っていてめっちゃいいじゃん」ってなるところです。この曲が、歌詞があって曲をつけたのか、曲があって歌詞を書いたのか、両者が話し合いながら作ったのかは定かではありませんが、お互いにしっかり曲を理解して作ってるのが分かります。ヒューリスティック・シティだけで普通のブログ分くらい書いてしまった。
最後に物販のことを少し。たしか生誕祭の時に作られたおとはすとあんぬちゃんの写真集的なやつ。めっちゃ良いです。ヤバいです。2人の良さが良く出ていると思う。あんぬちゃんは色んな服着てて昭和のアイドル感出てる感じがたまらない。ハンバーガー食べてるとこで瓶ジュースがHI-Cなのがたまらない。おとはすは普通の日常でのシーンから廃材的なところまでどのシーンでもなじむ感じがスゴイ。射的でコルク詰めてるとこがお気に入りです。
<出費>
入場料:4100円(ドリンク代込)
物販 :フィロソフィーのダンス 10000円
計 :14100円
