来月16日(土)に実施される近鉄のダイヤ変更は吉野特急も見直しの対象になっており、平日の夜に1本だけある下市口行きも橿原神宮前行きに短縮されて消滅しますがこの下市口行きの特急は2021年7月のダイヤ変更で吉野行きを短縮して誕生したものであり、行先板を使用する16000系ではオレンジ色の板が使われています。下市口行きは4両編成で運行されますがダイヤ変更で定期運行を終了するY08+Y51が主に充当される列車でもあり、夜遅い運行ではあるものの注目度は高いです。


(2019.8.13 河内天美付近にて撮影)

 現在吉野特急で活躍する16000系は全車B更新施工済みで、Y08+Y51以外は2両固定ですが日中は単独で走行することも多く、都市部を2両のミニ編成で走る姿は定期列車とは思えない程です。写真は天美車庫の構内を移動するY09ですが特急車はこの車庫で清掃や点検を行うため大阪阿部野橋〜河内天美間では回送が多く運行されています。


(2018.7.14 橿原神宮前にて撮影)

 現存する16000系で一番古いのは1970年12月に竣工したY07で、吉野特急に充当される汎用形で最後まで旧塗装を維持した編成でもありました。今年で車齢54年になりますが塗装変更やトイレの温水洗浄便座化といった改良が実施されており、現時点では置き換えの話も聞かないので下手すると車齢60年になるまで活躍しそうです。