信貴山口と高安山を結ぶ近鉄西信貴ケーブルは寅の絵が入った黄色い車両が特徴でしたがこの車両は日立製で近車製が当たり前の近鉄においては異色の存在であり、それを知った時は驚いてしまいました。造られたのが1957年で、車齢も60年を越えていますが置き換えの予定は無く、まだまだ活躍が続くため昭和なケーブルカーがいなくなるのはずっと先になりそうで、10年後も活躍していそうな気がします。

 

(2020.10.26 信貴山口にて撮影)

 

 西信貴ケーブルで活躍する車両はコ7形で、7と8の2両がいますが7は「ずいうん」、8は「しょううん」の愛称を持ちそれぞれ愛称名部分の色が異なっています。7(ずいうん)は赤色、8(しょううん)は青色ですがそれを知ったのは両車を撮影して見比べていた時で、現地調査の大切さを実感しました。

 

(2020.10.26 信貴山口にて撮影)

 

 そして西信貴ケーブル最大(?)の見所は高安山方に連結された荷台のようなもので、主に山上へ水を運ぶ際に使われていますがこれもれっきとした車両で、コニ7形という貨車です。近鉄で一番小さい車両ですがこれも7と8の2両が用意されており、連結相手に合わせて塗装も分けられているため「芸が細かいな」って思ったことがあります。ただこの貨車は連結されないこともあるため撮影の際は気を付ける必要があります。