大阪と伊勢志摩を結ぶ阪伊特急も今では停車駅の多い乙特急が主体で、停車駅の少ない甲特急は「しまかぜ」を除くと土休日に23000系伊勢志摩ライナーを使用する1往復が運行されるだけになっていましたが昨年7月に実施したダイヤ変更で大阪難波9:45発の鳥羽行き3905レが乙特急からの格上げという形で設定され、同列車は30000系ビスタカーが使用されるため久し振りにビスタカーの甲特急が見られるようになりました。ただ停車駅は「しまかぜ」と同じであるため大和八木にも停車し、鶴橋〜伊勢市間ノンストップ運行にはなっていないためそこが残念なところです。
 

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 ミジュマルトレインとすれ違う阪伊甲特急3905レです。伊勢志摩ローカルで一番目立つ車両との並びは華やかさを感じられますがミジュマルトレインは大阪線では運行していないのでこの並びを撮影するには伊勢志摩エリアへ行く必要があり、決して楽ではありません。
 

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 4両単独で山田線を走る3905レです。この日はV11が充当されましたが見た目は乙特急と変わらないため何らかの工夫が必要だと感じました。

(2022.6.4 松ヶ崎〜松阪間にて撮影)

 30000系による阪伊甲は下りの3905レだけで上りの設定は無く、ビスタカーの魅力である2階席から眺める伊勢中川通過や松阪通過が片方向しか楽しめないのが残念ですがビスタカーの2階席はレギュラーシート扱いなので運賃+特急料金だけで利用出来、それが売りなので片道1本だけでも存在価値があります。3905レ以外で2階席と同じ高さから中川や松阪の通過を楽しめるのは「しまかぜ」しか無く、よりグレードの高いプレミアムシートであるため料金が高く気軽に利用しにくいのが難点です。