近鉄特急で最大勢力を誇った12200系が引退したことで標準軌路線の汎用形特急車では最古参になってしまったサニーカーですが2度の更新で体質改善が図られており、喫煙室の設置による客室内完全禁煙化や洋式トイレの温水洗浄便座化も行われています。ただ車内表示器や座席コンセントの設置は行われておらず、シートピッチも980mmなので22000系や22600系と組んだ列車だとハズレ感が強く特急料金も同額なので損した気分になります。

(2022.1.7 近鉄四日市にて撮影)

 宇治山田行きの名伊乙特急に充当される12600系NN51です。サニーカーの中では一番新しく、B更新及び塗装変更後も方向幕を維持していますが活躍の場が名伊中心であるため大阪・奈良・京都近辺ではなかなか見ることが出来ず、撮影は楽ではありません。

※写真の列車は近鉄名古屋10:50発の1013レです。

(2022.3.25 中之郷〜鳥羽間にて撮影)

 次は鳥羽付近のカーブを走る12400系NN02の大阪難波行き阪伊乙特急です。こちらはサニーカー最古参になる形式ですがその中でもNN02は今もひし形パンタを搭載しており、行先表示のLED化や塗装変更こそされているものの昭和の近鉄特急らしさが良く出ていると感じられます。

※写真の列車は賢島10:00発の7004レです。