2023年4月1日の予定で運賃改定を実施することを発表した近畿日本鉄道(近鉄電車)ですが更に驚いたのは老朽化した一般車両の更新という名目で2024年度以降に新型車両を順次導入することも発表したことで、2008年度の9020系EE39及び9820系EH30以来10数年ぶりに近畿車輌で近鉄一般車が造られることが決定的になりました。文面には「お客様のご利用状況を見極めた上で必要分を」とありましたが奈良・京都・橿原線系統についてはほぼ間違いなく新車が導入されると見ており、2024年度以降の8000系全廃及び8400系4両固定車の全廃が決定的になったと言えます。
 

(2020.10.26 橿原神宮前付近にて撮影)

 橿原線の普通運用に入る8000系L81です。現存する同系は界磁位相制御化された編成のみで、多くは4両固定車ですが阪奈間の快速急行から京都・橿原線系統の普通まで幅広く活躍し、最初の更新時とほぼ変わらない内装で走り続けています。

(2020.10.26 橿原神宮前付近にて撮影)

 L81は部分的に幕を更新しているため大和西大寺行き普通に充当されると「普通 西大寺」と「普通 大和西大寺」の両方を見ることが出来、趣味的には面白いのですが利用客の立場として見た時は「大和西大寺に統一すればいいのに」って思ってしまい、混在したまま2020年代まで走り続けたのには「はぁ〜」って感じたこともありました。またL81を始め8000系の4両固定車はパンタグラフがひし形のままで、昔のままって感じがしますが搭載車両のモ8200形は2基であるため堂々とした印象があります。