黄檗宗萬福寺の開祖隠元禅師が中国から伝えた精進料理
普茶料理(ふちゃりょうり)をいただきます。
 
普茶とは普く(あまねく)大衆と茶を供にするという意味
 
隠元禅師が日本に持ち込んだダイニングテーブルと椅子
一卓に四人が座して、席に上下の隔たりなく
和気藹藹のうちに料理を残さず食するのが普茶の作法です。
 
 

 

禅宗では五観の偈(ごかんのげ)という

食事の前に唱えられる偈文があり、

食事をいただく事も修行のうちのひとつです。

箸袋に書いてありました。

 

感謝して、反省して、身と心の健康を保ち

責務を果たすために必要なだけいただく

食とはかくあるべしか…

ウチは食欲に任せ、食べすぎ傾向なので…

まあ、楽しくいただきましょう。

 

 

 

麻腐(まふ)

ごま豆腐

 

 

 

箏羹(しゅんかん)

旬の野菜や乾物の煮物などの大皿盛り合わせ

紅白蒲鉾は山芋、モドキ料理です。

取り箸はなく、直箸で

取り皿も2枚を使い分けて使用します。

 

 

 

隠元禅師が日本に持ち込んだ

インゲン

 

 

 

お酒飲めないのかなと心配していた夫

大丈夫でした。

ビールも日本酒もありました。

 

 

 

まるで唐揚げ

大豆たんぱくでしょうね。

 

 

 

浸菜(しんつぁい)

普茶料理のなかで淡味の一皿

季節の野菜がでます。若竹煮でした。

 

 

 

油茲(ゆじ)

一見てんぷらのようですが、

素材や衣自体に味がついており、

唐揚げに近い料理。

梅干し、りんご、大根などの変わり食材もあります。

 

 

 

これはまるで、かた焼きそば

雲片(うんぺん)

調理の際に残ったへたなども余すことなく、

細かく刻んで葛でとじ、雲に見立てています。

普茶料理の代表的な料理です。

 

 

 

これぞモドキ料理の鰻のかば焼き

 

 

 

香の物とタケノコご飯

汁は寿免(すめ)と言って、中の具は唐揚げ(とうあげ)

これ自体はガンモドキみたいなものですが、

唐揚げの原型と言われています。

鶏を揚げたのをカラアゲというのは

たどっていくと、トウアゲにたどり着くみたいですよ。

 

 

 

果菜(くおつぁい)

お団子はほうじ茶味

 

 

 

旅先の果物、

有難いわ、ビタミン補給

 

 

 

さくらプリンも勧められたのでお願いしました。

豆乳で作った優しい味のプリン

開梆(かいぱん)の絵が描かれた湯呑は

お土産にいただくことができます。

 

 

 

普茶料理、とても美味しかったです。

料理された方が挨拶にいらしたので、

出汁は何でとるか聞いたところ、

昆布、しいたけ、野菜くずとのこと。

その野菜くずが雲片になるんですかと聞いたら

昔はそうだったでしょうが、

今は(お客に出すものは)それ用に料理しますと。

 

料理が提供されるたび

どんなモドキか、ワクワク

楽しくて、美味しかったです。

 

普茶料理は完全予約制です。

僧侶による丁寧な境内案内つきの特別普茶料理を頼んだので

見学もお料理もどちらも大満足でした。