　この公団に引っ越しして、Amazonで注文した荷物を家まで配達して貰うのを止めた。

理由は、配達する人をわざわざこの5階まで階段で登って来て貰うのが何か、偲びないと思ったからだ。

そんな訳で、やむ無く配達して貰う時の配達先は、近くのスーパーにあるAmazon BOXを配達場所として指定してる。

引っ越しや買い物で荷物を担いで、この狭い階段を5階まで登る苦労を身をもって体感している自分としては、自分が注文した大した物じゃない荷物をわざわざここまで運んで貰うのは、何がとても申し訳ない。

例えば、水をケースで運ばせる人がいる。

水は重いから、宅配便に運ばせるのが、一番楽だし、買いに行く手間も省けるので、効率的だと考える人がいる。

だがそれは、自分の事しか考えてない身勝手な思いだと、自分は思う。

その反対の事を宅配便の人がやってると言う現実を無視している。

2Lの重い水を車の燃料を使って、二酸化炭素を排出して、他人の力を使って家まで運ばせる。それも安い金額でだ。

注文した人は、それがサービスとして提供されてる訳だし、それが配達する人の仕事でしょと思う。

でも、なんか違う気がする。

サービスとして提供してるから、当たり前に使って良いとは限らない。

特に自分は移動手段として自転車しかないし、スポーツバイクでカゴが付いてないので、歩いて2リットルの水をいつも近くのスーパーに歩いて行って、往復20分かけて水３本担いで、階段で5階まで登っている。

普段から仕事で階段の上り下りをしてる自分でさえ、2リットルの水３本を5階まで運ぶと、息が切れる。

だからこそ、1ケース2リットルのペットボトル6本から、9本を配達の人が1人で運んだと考えたら、その辛さがどれほどのものか、痛いほど分かる。

だから、とてもじゃ無いが、自分が口にする水の為に、エコじゃない上に配達の人を苦しめるような事は極力したくない。

ただ本当に水が飲みたいなら、水道水を飲めば良いだけだ。

ミネラルウォーターは、個人の趣味的な飲み物で、命に関わるものじゃ無い。

これが、70、80代の老人ならともかく、自分はまた身体を動かせる50代だ。

サービスとして提供されてるからって、当たり前に使っていいものじゃない。

容易に想像できる事は、極力、想像してその上で自分は、どう思うか。

人がやってるからとかじゃなく、

一度、慣習や常識から離れた上で、あまねく照らす太陽や月の位置に視線を移して、俯瞰的な視点で物事を見直して見る。

その上で自分だったら、どう思うか？もう一度、考えてみる。

日と月の入れ替わりの夕日が好き。

水の重さは、心の重さ。