　昨日、人生初の夜勤をやった。今回は研修期間だったので、2人での夜勤だったが、日曜日からは、たった1人の夜勤となる。

　製薬会社の工場は24時間稼働している。設備が故障してワクチン保存用の冷蔵庫が故障して、温度が上がってしまったら、全て台無しになってしまうらしい。

一昨年位に十数億円の損害があったらしい。その時の損害の請求の一部が、設備管理会社にあったとかなかったとか。本当の事は知らない。

　怖い？流石にやっちまっても、個人に請求される事はないが、多分、辞める事にはなるだろう。

　この話を入社初日に現場の元請け会社の責任者から聞いた。それくらいに大事な仕事なんだと言う、一種の脅しなんだろうが、51歳百戦錬磨のオヤジは、正直、話100分の1くらいで聞いている。

　勿論やっちまわないよう、気をつけて業務はするが、たった1人の人間のやる事で、大損害を被る様な会社は、すぐ潰れた方がいい。

そんな訳で、本当に怖いのは、業務上の責任なんかじゃなく、ひたすら、深夜の工場で、たった1人勤務するその恐怖だ。

　決して、スピリチュアル系じゃない自分が、50年以上生きて来て切実に感じるのは、物理的な世界が全てではないと言う事だった。

歳を取る毎に右耳の耳たぶの付け根の裏がザワッとすることがある。

最近では、仙台で現場仕事をしていた時。入社して半年で、通勤の自転車で転倒事故を起こして、膝の靱帯を損傷した後、仕事で左目にモノをぶつけて、網膜剥離であわや失明寸前となった。

　その時、雨が降る現場で、嫌に染みる左目の痛みを感じながら、言われた気がした。

これ以上、ここの仕事を続けたら、

『死ぬよ!』•••

　その瞬間、右耳の耳たぶの付け根の裏が、ザワッとした。

　そして、会社を辞めた。それから1年くらいして、その会社はなぜか潰れた。

　自分の人生の選択は、自分でする。それは、自由だ。誰も邪魔はしない。

でも、自分の命は実は自分のものじゃない。

自分が誤った選択をして、命の危険性が高まった時に、道を正す案内をするヤツがいる。

それは、自分の命が自分のものじゃないからだ。

命に関わるものについて、ヤツは口出しをする。

これが初めてじゃない。

今回の仕事は、予想外に命に関わる危険性が高い職場だ。

だからこそ、怖い。

たった1人で勤務した時に、アイツが出て来ないかと。

アイツと会いたくない。

まぁ、とりあえず、今日も乾杯🍻

サーモン丼

人生初の夜勤の恐怖