　今週から職場の自転車駐輪場の許可証がやっと出て、自転車通勤が可能となった。

今までは、駅まで20分歩いて行って、1駅だけ電車に乗り、そこからバスで15分かけて職場に行っていた。職場が家から5kmも離れてない距離なのに、片道1時間位かかっていた。

それが、自転車通勤になり、通勤時間20分となった。

神ですね。

自転車で20分は、高校時代の自転車通学以来だ。奇しくも、今の職場は自分の卒業した県立高校と同じ市にある。

高校卒業して33年。

51歳にして、子供部屋おじさんとなり、高校生の時と同じように、自宅から自転車で通っている。

なんか笑える。

情け無いのか、虚しいのか、懐かしいのか、安心感なのか、自分でもどう表現していいのか分からない感情が湧き上がって、ただただ、笑える。

そして、33年と言う月日が経ったと思えない位、あの時と何にも変わって無いような気がする。

何にも手に出来ず、何にも変わらず、ただ33年と言う時間だけが過ぎ去った。

朝靄の中、木々や畑の土の香りを吸い込みながら、見知った道を自転車通勤していると、高校生の通学で漕ぎ出した自転車のペダルは、33年後、今、この自転車のペダルに辿り着く。

あの時に息を切らして自転車を漕いだ息づかいは、今に繋がっている。僕はまだ生きている。

通勤時間33年