今日は祝日の宿直勤務だった。

梅雨時のどんよりとした雨雲のお陰で、夏の強い日差しは届かず、気温は大分低く涼しい。

誰もいない敷地を巡回していると、蝉の鳴き声が聞こえてくる。

今年もまた、夏がやって来た。

去年のような酷暑じゃなければいいな〜と思いながら、静かな構内を巡回していたら、点検する場所に蛇がいた。

今まで、カエルやトカゲ、蜂なんかは良く出て来ていたが、蛇は初めてだ。

この職場の建物は、自然公園の中にあり、非常に自然豊かな場所なので、蛇が出たとしても全くおかしくないのだが、蛇をこんなに間近に見たのは、何十年振りだろう。

蛇は動かずに同じ場所にじっ〜としていた。

なんか、怖いとか、気持ち悪いと言うよりも、蛇を見れてラッキーだと、何となく思った。

ここは、鶏卵やウサギからワクチンを作っている製薬工場なので、生き物の命が失われて行く場所柄のせいか、今、生きている命の尊さが、より際立ってくる感覚に陥る。

珍しい珍客の蛇の命も尊く感じられる。

そんな命に手を合わせて、その場を立ち去った。

合掌🙏



ここで亡くなった生き物の慰霊碑


1メートルくらいある蛇