祖母が亡くなりました。88歳でした。
祖母も、家系でしょうか。膵臓が弱く、糖尿病でした。

母の実家の祖母ですので、
一緒に暮らしてはいません。

これまでに、
何度も心筋梗塞やら何やらで
命を落としかけ、
危篤だから、と病院に駆け付けたことは、
3度くらいありました。

けれども、そのたびに復活し、
元気になってこれまで生きてきました。
病気もちでしたが、
生命力がとても強かったのです。

母は、自分が膵臓癌になったことを
ずっと隠していました。
心配するといけないから、
といって。

祖母は、
しばらく母が顔を見せないので、
おかしいおかしいと
思っていたようですが、
母が、次第に回復して
顔を見せるようになると、
何も聞かないで、
普通に接していたそうです。

母は、
しょっちゅう、「親より先に死ぬわけにいかん!」
と言っていました。
母が修錬をがんばっていたのは、
その思いもあってのことだったのかもしれません。

祖母も、何度も何度も死の淵から生き返ったのは、
母が本当に元気になるまで
死ねない、と思っていたのかもしれません。

今回の、母の検査結果を祖母は知りませんが、
母がすっかり元気になったのを見て、
安心したのかなと私は思いました。

最後は、苦しまずに眠るように息を引き取ったそうです。

母も、涙を見せてはいましたが、
「ばあちゃんがんばった」と言って、
葬式のあとに、別れる時は、
笑顔でした。

私は、本当に良かったと思いました。
こんな風に、母が祖母を送ることができて。

こんな母の笑顔を見ることができて。