今は、情報が世の中にあふれていますし、医者も、患者に癌であることや進行の度合いも隠しません。

けれども、告げることによって治る人も治らなくなるのではないかと本当に思いました。

母は、宣告によって、自分はもうすぐ死んでしまうのだ、と生きる希望を失ってしまったのです。何をする気にもならない、今さら癌を治そうという気も起きない、ただただ死を待つだけ。

その精神的なダメージを克服し、自分の力で寿命を延ばしていらっしゃる方もたくさんみえます。

けれども、癌であることがわかる直前まで普通の暮らしをしていた母が、癌とわかってから2カ月あまりで「5年生存率10%、ステージⅣ」と告げられ、それを受け入れることはたやすいことではないと思いました。

そんな母を見ていて私は、もう待っていられないと思いました。母に、「私と一緒に気功をやろう」と誘ったのです。

かめ仙人、babatatnuki先生も、完全に治るかどうかは、本人の努力次第だから、はっきりとは言えないけれど、入門するならできるだけ早い方がいいと言われていたこともありました。