あらすじ

スパイダーマン、死す――
スパイダーマンことピーター・パーカーの突然の訃報により、ニューヨーク市民は悲しみに包まれる。13歳のマイルス・モラレスもその一人――彼こそがピーターの後を継ぐ“新生スパイダーマン”だが、その力を未だに上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により歪められた時空から集められたのは、スパイダー・グウェン、スパイダーマン・ノワール、スパイダー・ハム、そしてペニー・パーカーと彼女が操るパワードスーツ。彼らは全く別の次元=ユニバースで活躍する様々なスパイダーマン達だった。

  感想

マーベルの実写スーパーヒーロー作品が肌に合わないことは身に染みて分かっているのですが、続編公開を前に、アメコミ風の3DCGアニメのスパイダーマンを遅ればせながら、予習してみました。

 

鑑賞記録として、短文感想。

スパイダーマンが警察などの組織とは別に自警団的活躍をする世界観は、理解できかねますが、ヒーローの死を経ても、次のヒーローへの待望が続けられるという構造、それがマルチバースとして、他の世界のスパイダーマンたちが協力して、新たなスパイダーマンを育てていくような流れは、ヒーローがいるのが当たり前の世界とは少し違っていて、その存在意義やマスクマンとしての匿名性の中での葛藤があり、それなりに楽しめました。

 

アメコミ調のグラフィックと3DCGの違和感も調和が取れていて、アクロバチックな動きと様々なオブジェクトのとのクロス、映像情報の密度が高いですが、むしろもっと原作のアメコミに寄せたほうが、アニメーションで表現する意味、実写との差別化はできると感じました。