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かつてテレビ西部劇で名を馳せたリック・ダルトンは、ドラマの悪役やゲスト出演で食いつないでいた。相棒のクリフ・ブースは長年リックのスタントマンを務めていた親友だが、今や彼に仕事を回す余裕もない。リックの自宅の隣には、先頃映画をヒットさせた監督のロマン・ポランスキーが、その妻である女優のシャロン・テートとともに引っ越してくる。
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「キルビル」以来のタランティーノ作品を観ました。
タランティーノ作品って、描かれる時代の社会背景を知ってないとついて行けないイメージになってたんで、今回は自分の映画の教科書ともいえる「映画秘宝10月号」の映画と特集でしっかり勉強してから、映画に臨みました。
読むとすごく勉強になるのですが、その中で特に重要なのが、
「シャロン・テート殺人事件」と「チャールズ・マンソンとそのファミリー」についてです。
私も知らなかったので、大変勉強になりました。
わざわざ雑誌を読まなくても、検索してもらえればすぐに情報は得られると思うので、観にいく予定のある方是非とも検索をオススメします。
これを知っていれば、映画の最後が面白く楽しめます!
観た後の感想は、これが現実だったらと、安心する事然りで、タランティーノ監督の映画の魔法にかけられました。
この映画は、主人公のリック・ダルトンの家の隣に、ロマンポランスキーとシャロン・テート夫妻が引っ越してくる所から始まり、「シャロン・テート殺人事件」のその瞬間にどんな化学反応が起きたかを描いたおとぎ話なのです。
もちろん、主人公のリック・ダルトンとその相棒のスタントマンのクリフ・ブースの映画の転換期に当たる70年代に向かって不安や苦悩などが描かれるのですが、タランティーノ自身もインタビューで答えていて、「シャロンに命を与えたかった」と言っているように、ストーリーにはほとんど関わらないものの、シャロンが1人でいるシーンが数多く描かれます。
何気ないシーンと同時にカウントダウンするように時刻が表示され、LAに再現された1969年当時のハリウッドの光景再現に驚く暇もなく、シャロン・テートの一挙手一投足に釘付けになります。
ちょっとだけ調べておく必要はありますが、それさえ知識としていれておけば、存分に楽しめる作品です。
条件付きでオススメです。
最後に、エンドロールではスタントマンやスタンドインの方の名前が大きくピックアップ荒れていたり、ちょっとしたおまけもあるので、劇場が明るくなるまで観て欲しいです。