素晴らしい秋晴れの元、次々と参加の皆さんがひまわり教室に!
参加申込は20人。大人17人(保護者5人・教育関係者8人・手話関係者4人)子ども3人。講師、スタッフ合わせて28人。
当日1歳の赤ちゃんの発熱、保護者の方の発熱で4人欠席で16人となりました。
坂本の挨拶からスタート。
重度難聴の赤ちゃんが人工内耳をする子が増えました。聞こえが良くなり、話せるので家族も本人も聞こえにくさが見えなくなっています。
私は中途失聴なので、自分の声も全く聞こえません。でも、黙っていたら誰も気がつきません。聞こえなくなった時、引きこもりました。学校も辞めようと思いました。でも、辞めてません。手話を覚えて明るくなれたからです。今みたいに、いつでも、どこでも手話と声でしゃべりまくっています笑。今日の池田さんのお話は人工内耳の良さと課題を考えるのにピッタリの内容です。みんなで学び会いましょう!
西村から今日の予定とスタッフの紹介がありました。
続いて、みんなで楽しく手話ビンゴをしました。
スタッフから手話ビンゴのやり方を聞いて、早速開始!
初めての参加の方も緊張がほぐれて笑顔。
和やかな雰囲気になったところで、いよいよ池田先生の講演です。
始めに自己紹介。ご自分の聞こえについて、右側に人工内耳、左に補聴器で過ごしていますとのこと。好きなことはスポーツやアイドルのコンサートだそうです。
手話と声による表情豊かなお話しぶりに参加者はすぐに引き込まれました。
始めは人工内耳のお話。
人工内耳をしてよかったこと。
音楽を聴けるのはいいなぁ!と坂本先生は思ったそうです。
子ども達は困っていることは無いようでした。
池田先生は今は60%だと分かっているけれど、子どもの時は
100%聞こえていると思っていたそうです。
色々なお話の仕方を身につけることができたら、世界が広がる。例えば、英語を身につけたら外国の人と話せる、声だけでなく、筆談や手話を身につけていたら、会話ができる人が増えて世界が広がって行きますね。
次は池田先生の生立ちです。
わが子が聞こえないと知ったショックから早く立ち直ってご両親は人工内耳の手術を即決。切り替えの早かった両親に今は感謝。

毎日発音の訓練に通ったそうですが、本人は何尾も覚えていないそうです。
両親がろう学校を選択した理由
・静かな環境に合っている
・べんきょうについていける
・自分のペースで勉強できる
この3点を両親が考えてろう学校に決めたそうです。
ろう学校での生活はとても静かで楽しかったそうです。
中学部は、友達がたくさんいたのでそのまま進んで、手話での会話がないまま過ごしていた。
地域の高校に見学に行った時のこと。
組体操のタワーがとてもカッコよくて憧れた。
一緒にやれる!と言う〝謎の自信”を持っていた!!
高校の入学式で、1000人の前で自分の耳のことを話してと言われ、ボロボロになった。
授業中はロジャーを回すのが面倒だった。
ろう学校は基本1人対1人の話だったが、高校は大勢で話しているので、中身が分からずついていけなかった。
こんな時みんなはどうしますか?
池田先生は、諦めてしまった。
誰に行ったらいいのかわからない。言ったとしても何も変わらないだろう、めんどくさいと思ってしまった。
そして高校2年生まで我慢して過ごした。
思い込んで聞いているので、集合場所の学校名を聞き間違う
「東」が抜けていたのだ!!
再び事件が起きる。
修学旅行でのプラン決め。
カヌーに乗りたかったのに、先生から「人工内耳がぬれると困るからカヌーを選ばないで」と言われた。
今だったら、防水カバーをつけるとか人工内耳を外すなど対策はあったのに、何も言えず諦めた。
結局ジャングルのグループに入ったが、全然交流の無いメンバー6人で、黙ってジャングル体験。辛~い4時間だった。
「自分はきこえている」という思い込みがあった。
自分の障がいについて良く知る必要があった。
自分のことを伝える努力をしてこなかった。
わからない時は、わからないと言えるようになる。
きこえない人は、特に自分から伝えることが大事。
この事件の後からようやく手話が使えたらいいなぁと思い始めて、友人に手話を教えたり、授業の時に先生や発表者にロジャーマイクを使ってもらえるようにした。
英語のリスニングでは、機械音が無理なので、問題文をもらって試験に臨んだ。
自分に合った情報をゲットする方法を工夫した。
自分のことを説明しないで声で話していると「聞こえている」と思われる。
聞こえる人は目を合わさないで会話をする、と気づいた。
最後に自分の聞こえを説明することといろんな伝え方を身につけると世界が広がる。
この二つのことだけは覚えて帰ってくださいと締めくくられました。
講演が終わり、交流会が始まりました。
最初の予定では、大人と子どもに分かれて話し合うことになっていましたが、小学生の欠席で中学生二人だけになりましたので全員で話し合うことにしました。
今回は、保護者以外に教育関係者が多く、難聴学級(吹田市・大阪市)、早期支援(ゆうなぎ園・ぴょんぴょん教室)や聴覚支援学校からご参加いただきました。
休憩時間に短冊に質問を書いてもらいました。
人工内耳の仕組みについて、手術で埋め込むのに、「外す」ことができるのか?更新は必要か?という質問がありました。
人工内耳は、頭の中に埋め込んで頭皮で覆ってしまうので
外したりはしないし、更新も必要ない、定期的に検診をうけると池田先生から説明がありました。
高額なのでは?という質問には、初めの頃は100万円くらいかかったが、今は補助があるということでした。
補聴器と人工内耳の違いについて、
池田先生の場合
右耳が120dBで重度難聴だったので、人工内耳を装着
すると30~40dBになります。左耳は60~70dBなので補聴器を使用して50dB 位になります。
人工内耳も補聴器も個人差があります。
友達や理解してくれる人を増やしていくポイントは?
初対面の時が大事!!
自分の聞こえのことをきちんと伝える。「もう一回言って」
というかも…と話しておく。
ろう学校の友達とは付き合いがありましたか?
という質問については
高校時代にとても苦労したので、ろう学校の仲間の存在は自分にとって救いだったと話されました。
やっぱり小さい時からの友達との繋がりは大切ですね。
池田先生はサッカーをされていましたが、特にリスクはなかったと言われていました。
でも親御さんとしては、これから大きくなっていくので
心配ですね。
手話はいらない!という小学生の子どもに言ってあげたいことは
・手話の楽しさを教えてあげたい。
・わからなくて困った~と言う大変な経験(地域の小学校と の交流で話が通じないなど)をさせる【獅子の子落とし】
とおっしゃってました。
坂本の興味津々の質問です。
夫婦の会話は?
きこえにくい人と聞こえる人の会話はほとんど声での会話だそうですが、池田先生の奥様は聞こえないので手話で楽しく会話されているとのこと。
坂本は、全く聞こえないので手話と声の会話でラブラブだそうです(笑)
最後のお話にあった
・自分の聞こえを説明すること。
・いろんな伝え方を身につけると世界が広がる。
この二つのことが深く心に残りました。
アンケートのまとめ
1.池田さんのお話…思ったこと 心に残ったこと
・大事にすべきことが再認識できました。
心の持ちようが大事、池田先生の対処の仕方、切り替えを見習わなくてはと思いました。
・自分がトラブルにぶつかった時に そこからどのように行動を起こして自分のことを説明できるようになったのかなど話を聞けて勉強になりました。
・子どもたちも、トラブルで折れたり、あきらめたりせずに、どのように解決していくかを考えられるように支援していきたいと思いました。
・人工内耳装用している先生からの実体験を色々聞くことで、娘も色々と心に響いたと思います。
・わからない時は、友だちに助けてもらうようにお願いする勇気が必要だと娘に伝えたいと思います。
・生育歴を話されている時に、息子(人工内耳装用)の幼少期と重なって色々思い出されました。
・自分のことを発信するために、まず自分のことを知る必要があると思いました。
・人工内耳をつけていて困ったことのお話が印象に残ってます。
・事件を通して、どうすればよいか!を見つけられた所がすばらしいですが、そのことをお仕事で子ども達に伝えていかれているのが、更にすばらしいと思います。
・素晴らしいお話を有難うございました。いろいろあった人生をとても分かり易く説明して頂けて、私も人生は工夫だ!と思えました。前向きに生きていくことは、ステキですね。見習いたいと思います。
・ろう者、難聴者は外見から困っている事が伝わりにくい障害ということがよく分かりました。自分から聞こえないことを発信しないといけないことは中高生思春期の青少年にとっては、かなりハードルが高いように思えます。70歳過ぎの私などは、そんな困難は今となっては殆ど無くなりましたが、池田さんの高校入学式の時の体験は壮絶だったと想像できます。人工内耳を着けた功罪はよく分かりました。他の人からも理解され難いし、自分自身も聞こえていると思い込んでしまうという、又人工内耳普及の為に全国からろう学校が無くなりそうなことは、手話言語条例化の動きと相反する状況のようにも思えます。
・池田先生の人生を語って頂く中で、大切なポイントを織り交ぜて下さったので、分かり易く聞かせて頂きました。
・高校生の時の経験を人生の転機とされたお話がとても心に残りました。ありがとうございました。
・人工内耳を装用している大人の方のお話をきく機会というのはあまりなく、娘の将来としてとても参考になることが多くありました。自分のきこえを理解するのはある程度の年齢になってからときくと、娘はいつその時を迎えるのか、その時どのように受け止めるのかなど、考えさせられました。
今日きいた2つの大切なことを念頭に置きながら娘や子どもたちに関わっていきたいと思います。
・実体験をありのままに話して頂き、人工内耳をつけた人の実態がよくわかった。
・同じく聞こえにくい経験があり、共感しました。
・困ったことを聞けて良かった。
・困ったことは、周りに言うようにしようと思った。
2.アイスブレイク(手話でビンゴ)
・次の手話クラブでやってみたいと思いました。
・学校でも実践してみようと思いました。
ジャンケン⇒手話であいさつも広めようと思います。
・手話教室でやってみようと思います。
・色々な方とビンゴを通してお話ができて良かったです。
(2人)
・毎回テーマも変わっていて、知らない人とも交流できて、楽しい。
・最初に質問の手話を確認して下さったので安心して取り組めました。
・みなさん、とても気さくに声をかけてくださり、楽しく交流できました。
・手話が身近になって、しかも楽しいです。
・とても楽しかったです。
・広く、浅く、交流を広げられて良かった。
・みんなと仲深められて良かった。
・みんなの好きなものを知った。
3.交流会…思ったこと 心に残ったこと
・学校の先生方の取り組みなどを聞けて勉強になりました。明日から取り入れたいと思いました。
・教職の方が多かったので、各校の人工内耳装用児の悩みや課題が分かって良かったです。
・難聴学校のお話や先生方のお話、とても貴重なお話ありがとうございました。
・難聴学級の様子が聞けて良かったです。
・それぞれの立場からの質問がたくさんあり、なるほどなぁ…となりながら、きかせてもらいました。・ロジャーの使用についても、それぞれによって違い、絶対に必要ないものではなく、使わない選択をするのであれば、それに変わる何かを考えれば良い…とても難しいことだなと思いました。答えが出なくとも、みんなで話し合える場はいいなーと改めて思いました。
・聞きたいことが聞けて良かったです。
・大事にしていくことが改めて良くわかりました。また、いろんなチャレンジしていこうと思う元気ももらいました。
・それぞれの立場からのお話は、とても参考になりました。
・極力自分達でできることは、自分でできるように自立目指す指導をしたいと思っている。
・たくさんのことを考えるきっかけを頂いたことができました。ありがとうございました。
・たくさんの質疑応答があり、聞いていて楽しかった。
池田先生、ご参加の皆様
これからに繋がる元気・勇気・希望を頂きましてありがとうございました。

















































































