古いバイクを再生(レストア)していると、かなりの確率でブチ当たる

「ゴム部品がカッチカチ」という問題。

 

大抵、生産終了していたり、あっても数倍の価格になってたり。

それでも、どうしても必要なら、背に腹は変えられん、と買う羽目になるのですが

廃番になってる場合はお手上げとなります。

 

良くあるのはキャブレターとエアクリーナーボックスを繋ぐ

インシュレーターって部品。

 

こういうの。

 

 

で、今弄っているGSX-R400もやはりかなり硬くなっている。

 

 

パーツリストで品番調べて在庫を確認したら、両サイドのNo1は欠品、

中側のNo2だけ在庫あり、何ですが1個3千円弱・・・・

 

4個揃わない上に2個で6千円近い出費になるのでとりあえず見送り。

 

 

何か良い方法はないかなぁ、とネットで検索してたら・・・・

 

 

「廃油に漬け込むと硬化したゴム部品が復活する」

 

という何とも怪しげな記事を発見。

 

 

話の中身的には、人から聞いて試してみたが変化がなく、

諦めて1ヶ月近く浸けっぱなしにしてたそうで、思い出して取り出してみたら

見事にフニャフニャになっていて復活した!

 

という内容。

 

 

「え〜〜〜?マジで〜〜〜?」

 

 

と、流石のオカルト好きなワシも疑う内容でしたが・・・

 

 

他には

「シリコンオイルに漬けておくと復活します」

 

なんて話もあったんですが、これについては

「効果あり」「効果無かった」という意見があって賛否は大きく分かれる。

 

 

「とりあえず、廃油ならいくらでもあるし、予備のエアクリーナーBOXがあるから

それのインシュレーターで試してみよう」

 

と実験開始。

 

 

 

オイル缶に廃油を入れてそこへインシュレーターを投入。

とりあえず2個入れました。

 

作業場のストーブの上に缶を置いて少し温めてみました。

温度は60度程度。

温めた方が反応が早くなるかな?と単純に思っただけ。

 

 

そのまま2時間ほど放置、他の作業をして帰宅の際にストーブ消して

缶はそのまま放置、翌日まで置いておきました。

 

 

 

 

で、どうなったか・・・・

 

 

 

今日、午前中にまたストーブに火を入れて1時間ほど作業してから

 

「お、そうそう。どうなったかな?」

 

とインシュレーターを1個取り出してみました。

 

廃油をウエスで拭き取っていると、明らかに柔らかくなってます!

 

とはいえ、温まった事で柔らかくなっているだけかも、と

廃油を拭き取った後、しばし作業台の上に放置して温度を下げます。

 

 

1時間ほど、フロントフォークのアウターを磨いたりしてから温度確認。

 

十分外気温と同じくらいに下がったので検証してみると・・・

 

 

「柔らかい」

 

 

残ってた2個と比べても明らかにゴムの柔さが復活しています。

こりゃー凄いなぁ。

 

残り2個も廃油に投入しておきました。

 

で、柔らかくなった2個は、さらなる検証のためシリコンオイルに投入してみました。

 

 

 

これで更に変化があれば・・・硬化したゴム部品の再生方法として有効ですよね。

 

まぁ、劣化の度合いにもよるんですけどね。

 

多いのは硬くなった上に亀裂が入ってしまったもの。

これはもうどうしょうもないんですけど、単に硬くなってしまった物なら

こういう方法で復活させても良いですね。