軌跡 第５章 ＜日の丸 最期の時・・・。＞

遠出をして間もなく、
日の丸は散歩が出来ないほど歩けなくなり、

薬も効かなく、てんかんの間隔も短く、
そして腹水も再発してきました。

この頃から、なぜか日の丸と会話（意思疎通？）
ができるようになり、

日の丸の考えている事が手にとるようにわかりました。

日の丸は散歩ができないが、お庭に出せばうんこ、

おしっこはしたので頻繁にお庭に出してあげました。

それに日の丸はお庭が何よりも大好きなので・・・。

2013年2月に入ってから食欲も無くなり、
ドックフードは一切受けつけなくなりました。

大好物のバナナ、おいも、ジャーキー、蜂蜜、

摩り下ろし林檎を何とか食べさせましたが、
薬はダメでした。

日の丸からは
「もう効かないからいいよぉ」
というのが伝わってきました・・・。

2月20日朝、仕事に行く前に日の丸と会話をしたら、
「もうすぐ逝くね」
と伝わってきました。

それを奥さんに言ったら
「獣医さんも持ちなおすって言ってたからまだ大丈夫だよ」

と返答してきましたが私は
「とりあえず仕事から速攻帰ってきて！」
と言いました。

そして夜、帰ってきたら生きていたので、ホッとしましたが、

心配なのでその夜は日の丸の横で寝ることにしました。

夜中も、ものすごい頻度でてんかんが起きてました。

そして2月21日早朝、
奥さんが2階から起きてきて、日の丸と挨拶し、

私がマロをお庭に出そうとしたら日の丸から
「マロと話をさせて。」
と伝わってきたので

マロを近くに連れてきて何かコソコソ・・・そしてお庭に。

その後、日の丸をお庭に出して数秒後、
日の丸は・・・崩れるように・・・パタンッと・・・。

異変に気づいてすぐに家に戻し
「ひのーっひのーっひ・・・」

日の丸は力なく横舌が出ていました。

覚悟はしてましたが・・・こんなにも辛いとは・・・。
私の人生で一番泣きました

５日間ずっと、仕事中関係なく私の目から涙が・・・。

お客さんからは「店員さん、花粉症？」と言われる始末。

日の丸はましゅ麻呂に最期何を伝えたのでしょーかねぇ？

そこだけがわかりませんでした。

でも私は、日の丸は最期、みんなに囲まれ、

大好きなお庭で逝きたかったのかなと思いました。

～つづく～







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