それは何の前触れもなく、突然やってきました。
知らない車がぶーんと我が家の前を過ぎ
奥のガレージのほうへ向かいました。
この先は行き止まり。
うちに用がある人は
だいたいその手前で車を停めます。
道を間違ったか、仕事関係の方か。
暫くすると70代後半くらいの農家っぽい男性が
「こんにちわー」ってやってきて…。
知らない人。
どうやら蜂を追ってここに辿りついたらしく。
うちの倉庫の裏の竹やぶ辺りに
オオスズメバチの巣があって
その巣をを取りたいとのこと。
最初は怪しみましたよ
”なんで熊蜂の巣が
ここにあるってわかったのよ”
とか、
”何これ、新手の蜂の巣あるある詐欺？"
（後で高額請求される）
とか。
一緒に外に出て話を聞くと…スゴイ！！
ウチから100キロ以上離れた宮崎から！
ご夫婦でスズメバチの巣を採取して
20年のベテラン！
生きたスズメバチにリボンを付けて
そのリボンを追って巣を見つけるってのは
テレビで見たことありますが、
まさか実物を見れるなんて
是非ともお願いします
って
巣の採取をお願いしました。
毎年夏頃から飛んできてたんですよ
ミツバチがまだいた頃も何度も狙われました。
最近は朽ちた木を巣に使うのか
うちから材料をせっせと運んでました。
まさかこんなに近くに巣があったなんて！
春頃にはタケノコや山椒やタラの芽を採取に
すぐ近くまで行ってました。
藪の中に巣があるらしく、
リボンを付けた蜂が藪の中に
吸い込まれるように入っていきます。
防護服を着たおじさんが
殺虫剤片手に近寄ります。
シューッ、ドサッ、ドサッ、、、
蜂の巣は土の中にあるらしく
殺虫剤を撒きながら巣を掘り出す
なんともデンジャラスな現場です
ヒラヒラ見えるのがリボンを付けた蜂です
数日前におじさんは熊蜂に刺されたとか…。
刺されたという首の辺りは
もう跡形すらありません。
侵入者の攻撃ですぐに蜂が巣から出てきました。
殺虫剤を浴びたスズメバチは
私が立っていた辺りまで飛んできて
ボトッと音を立てて落ち、
そこであの大きな羽音を立ててもがいています。
流石にコワくてちょっと離れて、
5分位してまた戻ると、
なんとおじさん、もう終わった？
現場から10ｍくらい離れたところで
もう防護服を脱いでいます。
作業時間、10分位でしょうか…
辺りでは落ちた熊蜂がもがく羽音が・・・
しばらくしておばさんが声をかけてくれました。
「大きいのが採れたよ～」って。
おじさんのバッグから取り出した巣です。
ウヨウヨと蜂の子がたっくさん
こんなのがすぐ近くにあったなんて～
採取していただき感謝です
たま～にうちにも蜂の駆除の依頼があるんで
その時はお願いしようと思って
連絡先も聞いておきました
貴重なものを見せていただきました。
それにしても、、、
おじさんが使ってた殺虫剤って、、、
キンチョールだったんだ
蜂の子は売ったり、薬にするって言ってたけど
殺虫剤って大丈夫なんでしょうか…
大丈夫なんでしょうね、
20年のベテランさんですし
ポチいただけると嬉しいです(*´꒳`*)ʜᵅᵖᵖᵞ
