今や夏の“南の王様”状態の小倉を後にして、この時期、2週間の欧州遠征に踏み切った理由は? | 「政治騎手」のブログ by ヒノ

今や夏の“南の王様”状態の小倉を後にして、この時期、2週間の欧州遠征に踏み切った理由は?

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【武豊騎手】先週も7勝でリーディング争いも岩田騎手と14勝差にまで迫っています。17戦乗って5番人気が1頭、2、3番人気が2頭ずつで残り12頭が1番人気というすごいラインナップですが、これだけの馬を集められるのは、ライバル不在の小倉というのが大きいのでしょう。函館にいる“北の独裁者”藤田騎手に対抗して、“南の王様”状態です。
ただ内容も完全復活に近づいてます。接戦での強さが出てきていますし、土曜10Rのサンライズレクサスなど、マクリのタイミングは完璧。戦略がズバズバ嵌っている印象です。
そんな中、29日というタイミングで仏英遠征の届けと発表されたのは興味深い。世界選抜「シャーガーC」なんてずいぶん前から決まっていたはずなのに、ここまで引っ張ったってことは、国内に専念して、逆転リーディングを意識していたからじゃないかと思えるんです。
でも、最近の状況を考えた場合、小倉で勝ち星を重ねての逆転より、海外遠征をして岩田騎手を逆転したほう方がメリットあり、という、武騎手一流の政治的配慮に思えるんです。
いずれにしても、騎乗ぶりも含めてもとの大胆さが戻ってきたのは確か。秋競馬が楽しみになりました。