随分以前からご相談を頂いていた案件
予定通りに古民家を購入なされたとの事で
薪ストーブ設置に関しての打ち合わせに向かいます。
よく「どのタイミングでご相談したら良いでしょうか?」と尋ねられるのですが
お答えは「出来るだけ早い段階で!」
リフォーム工事などで設計内容が固まってしまっていたり
工事で先行して進んでしまったりすると、わざわざ費用の掛かる設置方法に
成らざるを得なくなったり、綺麗に仕上げた箇所をもう一度解体したりで
”モッタイナイ”事になるケースがあります。
今回の訪問では”まだ何も決まっていない”状態でしたので
”ベストオブベスト”でした!
「京都ストーブ販売と言えば…」という感じになってきた
茅葺トタン屋根での施工です。
施工の難易度は高くなりますが、当社では安易に横引きにすることはしません。
ご予算や思い描かれている「火のある暮らし」のイメージを具現化するために
最もベストだと思われる方法を提案するよう心掛けています。
とにかく場数は沢山踏んできましたので、想定しうるトラブルの芽は
出来るだけ早めに摘み取っておきます。
特に雨漏りに繋がるような「危険な兆候」には敏感になりますね。
全て同じように見えますが、見る人が見れば一軒ごとにかなりの違いがあります。
その家の特性(お題?)に合わせた最適解を見つけていく作業になります。
その際に必要とされるのは何でしょうか?
お客様への提案力?
いえ、それ以上に「質問力」が大切だと僕は考えています。
お客様とのやり取りを繰り返すうちに【当初は思ってもみなかったゴール】に辿り着くことが”まま”あります。
最初仰っていた内容とは真逆の結論になったりすると「あの打ち合わせは何やったんやろ?」と不思議になったこともありました。
「何が判らないかが判らない」状態でお客様から発せられた言葉は、重大なヒントではありますが、逆に言うと「ヒントでしかない」。
お客様が「なぜそう思うのか?」「なぜそのように仰るのか?」について丁寧に質問を重ね、やり取りを積み上げることで、本当に辿り着きたかった答えに到達できるのだと感じています。