息子の3歳のお誕生日が終わってから数日後のこと。
娘が突然、
「ねぇ、息子くんは、まだ2歳だよね?」
と言ってきました。
「こないだお誕生日だったでしょ?」
「あの日に、3歳になったんだよ。」
と伝えても、
「でも、娘ちゃんは4歳だから…」
「娘ちゃんが5歳になるまでは、息子くんは2歳のままがいいの!」
「2歳ってことにして!!」
と半分泣きそうになりながら言うのです。
ええー
そんなむちゃくちゃな
なんでそんなこと言い出したんだろ??
はじめは、自分のお誕生日がまだ先なのが悔しいのかな?と思ったのですが。
よーく聞いてみると、どうやら違うのです。
「だって、娘ちゃんが3歳のときは、もうお話ししてたから。」
「お話しできるようになったら3歳なの。」
「お兄さんになるには、ひとりで起きないといけないし、トイレでおしっこするんだよ。」
「だから、息子くんは、まだ赤ちゃんなの!」
な・る・ほ・ど・ね!
地域の一般の園に通っている娘。
歳下の子たちともよく遊んでいるようですし、娘なりに、0歳はこんな感じ、1歳はこんな感じ…というイメージができあがっていたのでしょう。
娘の中では、3歳の子はもう小さなお兄さん、お姉さん。
色々お話しできるし、なんでもひとりでできるようになってくる。
でも、息子はそうじゃない。
それで混乱して、
息子=3歳っぽくない=2歳
ってことにしたかったみたいなんです笑
そこで、改めて、息子の難聴のことを話しました。
「あのね、息子くんはね、耳が聞こえにくいの。」
「娘ちゃんみたいに、小さい音や遠くの音や、早くおしゃべりする人のお話は聞こえないの。」
「娘ちゃんは、色んな音やお話を聞いて、頭の中にいっぱい言葉が入ってるよね。」
「でも、息子くんの頭の中には、まだまだ言葉が少ないの。」
「だから、あんまりたくさんは話せないんだよ。」
「3歳でも、お話ししない子もいるんだよ。」
娘は静かに聞いていましたが、
「うーん。」
「じゃあ、娘ちゃんが年中さんになったら、息子くんもお兄さんになるかな?」
(↑もう少し時間が経てば3歳らしくなるかな?という意味だと思う)
と、まだよくわからない様子。
「そうだねぇ。」
「耳の学校に行って、お勉強して、だんだんお話しできるようになってきたでしょう?」
「きっと、これからもっともっと話せるようになるよ。」
「そしたら、お兄さんになるからね。」
と、言ったら、
「うん!」
と、気持ちがおさまったようなので、この話はこれでおしまいとなりました。
娘が聞いてきてくれて、よかったです。
これからも、「なんで弟はこうなの?」と疑問に思うことはあるでしょうし、同じ園や小学校に通うようになったら、また色々な感情がわいてくるかもしれません。
そんな時には、今回のように、一人で抱え込まずに、打ち明けてくれたら嬉しい。
そのためには、もっと娘のことを見て、聞いてあげなければ
最近息子のことばかりに目が向いていたかもなぁと、ちょっと反省したのでした