クリスマスが今年もやってくる…(2回目…)
今回も私の独り言です(つまらなくてすみません)
自分の幼少期を振り返ってみると、サンタクロースの存在を知った頃は、すごくワクワクして、「クリスマスってどんな願いも叶う日なんだ!」「欲しいものが何でももらえる日なんだ!」と、無邪気にサンタさんへのお手紙を書いていました。
普段から、お菓子もおもちゃも買ってもらったことがなくて、そういうものなんだと思ってたので、欲しいものをほしいって言っていい日があるなんて、夢のように嬉しかったんです。
でも、「何でも」なんてもらえるわけもなく…
自分の希望と違うものを見る度に、すごく悲しくて、そのうち何か欲しいと思う気持ちが無くなってしまいました。
(私が欲しがったのは動物とかだったのでそれは無理ですよね。でもきっと!って信じてました。)
夫に聞くと、夫も、クリスマスプレゼントに欲しいものをもらった覚えがなく、代わりのもので寂しい気持ちを紛らわせていたそうです。
せ、せつない…!!
こどもたちには、そんな思いをしてほしくない。
クリスマスには夢を見ていてほしい。
そのためには、
クリスマス
=「欲しいものが手に入る日」
=「何か豪華なものがもらえる日」
サンタクロース
=「願いを叶えてくれる人」
と認識させない方がいい…と思うのです。
一時傷ついた私ですが、大人になっていく過程で、またクリスマスを楽しめるようになりました。
小学生の頃に
『サンタクロースっているんでしょうか?』
という本を読んだことがあります。
8歳の女の子の質問に、ニューヨークの新聞社の記者が答えた、その社説を翻訳したものです。
「サンタクロースはいるのです。」
その本にははっきりと書いてありました。
でも、そこで語られるサンタクロースは、それまでの私がイメージしていたサンタクロースとは違うと感じました。
サンタクロースは、欲しいものを持ってきてくれる都合の良い人ではない。
こどもたちを見張っていて、良い子か悪い子か判断する人でもない。
それどころか、いるのかいないのかはっきりしない存在なんだ!
そのことはショックではなく、むしろすごく腑に落ちて、納得できました。
私がプレゼントをもらえないのは、サンタさんが意地悪なわけでも、私が悪い子だったわけでもないんだって気づけて、嬉しかったくらいです。
その上で、私はやっぱりサンタさんが好きだと思いました。
いるって信じたら、楽しくなる。
世界には、信じる人がいっぱいいる。
だから今でもクリスマスはお祝いするし、サンタクロースもいるって語り継がれてるんだ。
そう思ったら、プレゼントのことで悩んだり落ち込んだりするのは、もういいやって思ったんです。
それにやっぱり、街が飾り付けられて輝きだすこととか、おいしそうなケーキや食べ物が売り出されることとか、プレゼントを贈ったりもらったりする楽しみとか。
クリスマスならではのあの雰囲気には、自然とわくわくさせられますし。
でも中にはきっと寂しい思いをしてる人もいるんですよね。
戦争を経験した父は、『きよしこの夜』が聞こえてきたとき、「街に明かりがついて、みんな幸せそうで…あの音楽を聴くとさみしい気持ちになるなぁ。」とポツリと言っていました。
わくわくできる私は、幸せなんだなぁ。
そう思ったら、私の中でクリスマスは願いを叶えてもらえる日ではなくて、自分は幸せだな、他の人も幸せだといいな…と願う日になっていきました。
4歳や2歳のこどもたちにそんな気持ちでいてもらうのは難しいのかもしれませんが
クリスマス=プレゼント
ではなくて
クリスマス=みんなで楽しむ日=楽しいことのひとつ=プレゼント
くらいに思ってくれたら嬉しいかなぁ。
そして
サンタさん=欲しいものをくれる人
ではなくて
サンタさん=楽しい気持ちにしてくれる人
と思うのはどうだろう。
サンタさんが来るのか来ないのか、何をするのか、それはサンタさんが決めることだから、自分には決められない。
でも、色々想像することはできる。
本当に空飛ぶそりに乗ってくるのかな?
トナカイは大きいかな?
えんとつ無いけどどうやって入るのかな?
プレゼントはくれるのかな?
だとしたら何かな?
うちの次はどこに行くのかな?
そんなふうにあれこれ考えながら待てたら、楽しいんじゃないかなと思います。
とはいえ、娘も4歳ともなれば、あちこちから情報を得て、クリスマスには何か大きな買い物をしてもらえると思っても仕方がありません。
だからもし具体的に物を要求してきたら、サンタさんはサンタさんがあげたいと思うものをくれると思うから、それはお父さんお母さんが買ってあげられるか考えてみるね、と言おうかな。
手に入るときは、サンタさんからってことにして、ダメなときは、買えなかったごめんねと言って、サンタさんを悪者にしないようにしたい。
今のところ、娘はまだ○○が欲しいとは言ってきていません。
私も、「何が欲しい?」とは聞いていません。
「何をしようか」という話は、時々しています。
娘には、やりたいことがいっぱいあるみたいです。
「サンタさんと一緒にケーキが食べたい」
と絵を描いて嬉しそうにしています。
「トナカイもお部屋に入ってくるかな?」
と心配しています。笑
そんな娘を見ていると、やっぱりクリスマスって楽しいんだなぁ、ずっとこんな風に楽しく迎えられたらいいなぁっと思います。
このしあわせな時間の記憶が、この子たちの中に残りますように。