他のシリーズでない作品でも王道のシチュエーションがいくつか目につく。

これが最近の傾向なのだろうか?


たとえば、住み込み家政婦生活、男所帯の中での下宿生活、学校では素性を隠す高校生スター、身長差の激しい凸凹カップル、云々。


だれが考えても、状況なんてのはバリエーションはすでに出尽くしてしまってから久しい。だから、以前にどこかで見たようなシチュエーションが何度となく繰りかえされるのは当たり前のこと。そこでその作者らしさを出すとすればどうするのかが腕の見せ所になってくる。

しかし王道には王道ゆえにもつパワーというものもあり、王道を正しく攻略した場合の破壊力は甚大なものがあるので、蔑ろにすることもできない。それだけのパワーを有するからこそ王道として君臨しているのだから。


そういう点では、新人が王道に挑むのは悪いことではないだろう。そこに埋もれてしまうことが無いように祈りながら読み手は目にするだけなのだが。


いや、自分的にはこの号の見所は、夏目友人帳のあやかしだ。もう、かーいーのなんのって。眼福、眼福。