光 | 私達は独りじゃない

私達は独りじゃない

私達は、どんな時も決して独りではありません。誰もが必ず見守られている存在です。第一子誕生から再起不能となり、神様に出会うまでの17年間をできる限りありのままお伝えします。
今苦しみの真っ只中にある人たちに一縷の光が差し込みますように、願いを込めて…。


愛はエネルギーなんだ。

と、知ったのは発病してから。


わたしには、愛を含めたプラスの感情がなくなってしまった。

例えば、可愛い、楽しい、美味しい、嬉しい…などなど。

これらはエネルギーに余裕があって始めて産まれてくるもの。


これらを失った私は、本当に辛かった…

自分が、人間でなくなった様に感じた…


陽向を見ては、


「今が一番可愛い頃ね」


と、言われる方が多かったが、わたしはこの言葉が大嫌いだった。


一番可愛い頃が、私にはわからないのか…


私には病気が良くなるまで、冷凍保存して取っておければいいのに…とよく思った。



家族ともコミュニケーションが取れなくて、独りだったわたしは、本当に孤独だった。

そんな、私にととってきゅうせんくんに抱いた感情は、私のだった、たつた一つの、光だった。

ああ、ここに、人間らしい感情があった…

わたしはまだ。人間だ…



その想いがたった一つの生きる希望だった…



もちろん、口で話すのは、難しかった、からキーボードを、打った。

ゆっくりだけど、きゅうせんくんはそれに、つきあってくれた。


キーボードが、打てないときも、あったけど、インターネットで繋がってるだけで安心した。


忘年会も、クリスマスもないわたしに、

オンラインで、そんな場を提供してくれた。


不思議な事に

きゅうせんくんと、いると、


話せないものが話せる。

動かないのが動く。



後のち気付いた事だが、

明らかに彼からエネルギーをもらっていた。

そして、心から安心できた。


誰も私の部屋には、来てくれない。

ほぼ彼だけが当時の話相手だった。